• 8 / 68 ページ
ヴィーナはパドラスがリラックスしてきたらしいのを見て話し始めた。
“実はあなたにお話ししておきたいことがあります。
あなたはとても珍しいケースなんです。
三次元の物質の世界に、一つの体で千年も生き続けた人は他にいません。
今ここにいる者たちは全員肉体を持って5次元の世界に居ます。
あなたの体はそのうち5次元の体に変わるはずです。
それが何時起こるかはあなた次第、あなたの心が癒されて準備ができたら、それは自然になんの苦もなく起こりますから心配することはありません”

パドラスは少し驚いたが、それを知らせてくれたヴィーナに感謝した。
“教えてくれてどうもありがとう、ヴィーナさん”
“これも医者として私のするべきことなのですよ”
“5次元の体になったら、きっともっと軽くなるんだろうな”
“そうですよ、ふわふわ浮いているみたいにね。
楽しみにしていてください。
では私はそろそろ行かなければなりません。
ジャラさんが昨日お料理中に手に火傷を負ってしまったんです。
三次元的に火を使ってお料理しようとしたらしいのよ。
有難いことにたいしたことなかったのですが、その包帯を取り換えてあげる約束がありますから”

ヴィーナが部屋を出て行くのを眺めながら、パドラスは初めて気が付いた。
“あの人はいつもそろそろと音を立てずに歩くと思っていたら、なんだ宙に浮いているんじゃないか。
わ~、やっぱり宇宙人だ~”





更新日:2023-02-21 18:01:44

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

セイクリッド・オーク(聖なる樅)・ギャラクシーの旅