あなたは、星空を眺めることがあるだろうか？
満天に輝く星を仰ぎながら、人はさまざまなことを思う。

ある人は、一番大きく輝く星を見つめて、願い事をするだろう。
ある人は、“あの星に行ってみたい”と思うかもしれない。

でももしあなたが、星を見てなぜか懐かしく、今いるところは仮り住まいであり、自分の故郷に帰って家族に会いたいという気持ちになったとしたら、それはあなたが星人間であるに違いないからだ。

星人間たちは、星のごとく輝いて、夜毎大きな宇宙を飛び回っているのだ。

たった今、一機の宇宙船が、虹色の尾を長く引きながら、地球を飛び立ったところだった。

宇宙船の名前はセイクリッド・オーク号。
宇宙船の中には７人の星人間たちが乗っていた。

目的地の白い星「シュール」へ向かって、これから約２年の長い月日を旅して行くのだ。