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リア星人、旅立つ

“さて、いろいろと解ってきたが、問題はどうやってここからあなた方2000人を連れ出すかということです。
私たちの宇宙船には、とても乗り切れませんからね。
何か良い案はないかね、パドラス”
そこでパドラスは考えた。

“カぺル、最初のリア星人たちはどうやって地球に来たのか解るかい?”
“ああ記録によると、大きな箱舟のようなものに乗ってきたようだ”
“その箱舟はどうなったんだろう?”
“ちょっと待ってね、今調べるからね”
カぺルは重たい大辞典を持って来て調べ出した。

“詳しいことはこの大辞典が一番なんだ。
「リア星人の箱舟」の項は102ページ。
ああ、あったぞ。
どうやら今でもみんなが降りたところに、しっかりと錨を降ろして浮かんでいるようだ”

“それはいい、その箱舟を使えばいいんだ。
よし、カぺル、箱舟はどこにあるんだい?”

“地球Bの周りには何かバリアーが張られていて、他の宇宙人たちが入れないようになっているんだ。
きっとザルファ人の生みの親、闇の魔王がやったんだね。
それでずっと、地球人との連絡は途絶えていたようだよ。
箱舟はそのバリアーの外にある。
どこも壊れていないで、二万年前からそのまま同じ所にあるよ”

“じゃあそこへ行くには、私たちが入ってきたゲイトを通って出て行くしかないんだな。
問題はどうやって2000人をそこまで連れて行くかだ。
何か良い考えはあるかね?パドラス”
とテイランが尋ねた。

そこでまたパドラスは考えた。
ああでもない、こうでもないとパドラスは頭をひねったが、なかなかこれというアイデアが沸いてこなかった。
しばらくしてパドラスは眉間にしわを寄せながら言った。

“一つ提案があるのですが、肉体があってはここを去るのは無理です。
だから肉体から抜け出て、スピリットになれば箱舟まで行けますよ。
何かスピリットを一つに集めて移動させられるものはありませんか?
“上に上がって行ったスピリットを受け取るようなものね”
ジャラが腕を組んで考えた。
“そうだ、パラソルがいいんじゃないかな?
ハイロさん、パラソルをお持ちですか?
宇宙船にあるポータブルの増幅光線器を使って、パラソルに当てて大きくすれば”
“すごいアイデアだね、ジャラ。
そんな便利なものがあったのか”
パドラスは感心した。

更新日:2023-04-11 20:16:45

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