• 44 / 183 ページ

挿絵 272*368

「そうかもね。でもクミちゃんはひとりじゃないから。それで万が一失恋したってクミちゃんはとても慈愛の深い女性だってことみんな知っているからきっと幸せになれるとおもう。なんならばリリが紹介してもいいし。クミちゃんを好きな男の人たくさんいると思うよ。勇気出せずに告白できないでいるだけかもしれないわよ」
「まあそうね……クミちゃんをひそかに想っている人うちの学校少なくとも百人以上は超えるわね」
「そんなにいるの!?」
「選ばなければね……ユウタだってそうでしょ。おっぱいちょうだいってねだっていたじゃない」
 ナミンちゃんは適当に思いついた人の名前をあげる。
「いいや、彼はさすがにパスかな……」
「まあそんなに思いつめずにもっとリラックスしてくださいな。私もナオヤに積極的にアプローチするからお互いに頑張りましょう!」
 ナミンちゃんもどうやら少しは元気が出たようだった。そして私達が雑談している間にリカ様とタクヤ様はいなくなっていた。きっとムラムラしすぎて我慢できなくなったんだろう。私達に「おやすみ」も言わずに寝室に猪突猛進したのだろう。
ああ、あの二人はベッドで激しく愛し合うんだろうな
でもこうして夫婦が愛し合っている姿を見ているからこそ子供たちも結婚して家族を持つことに大きな希望を持てるんだろうな……
  
 リリちゃんやリエちゃんはあの二人が激しく夫婦喧嘩をしているところはほとんど見たことがないという。(まあときおりリカ様による小言やちょっとしたお仕置きはあるらしいのだが……)
あの二人は心の底から信じ合えているし、不満のオーラもほとんど出ていない。もうすぐ三十代半ばとなる割にリカ様は同世代の女性と比べてもとても若々しくみえた。リリちゃんと並んでも姉妹と間違えられることも多いらしい。まあ毎晩のようにエッチできていれば肌も潤うか……
 ホームシアターの席には私とナミンちゃんとリリちゃん、リエちゃんだけになっていた。そしてリエちゃんは眠くてそのまま三つの席にまたがって鼻提灯垂らして寝ていた。
「リエちゃんには少し早かったかな?」
 リリちゃんは妹のリエちゃんに毛布をかぶせてあげたのだった。

更新日:2023-02-01 22:52:35

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook