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明日の晩飯はあなたが作ってください
暗闇の中行われる『被害者王決定戦』
次から次へと被害者は現れては、消えていく。
その中に、痛切な訴えを持つ者もいれば、しごく個人的である者もいる。
だが、その訴えはすべて遮られることなく、会場の中でひしめきあう。
その声の行き交うさまは、さも怨霊の集うのお化け屋敷さながら。
すると、突然、光は消えてなくなりました。
会場もシンとします。いったいどうしたことでしょう。
誰かの、何かの足音が あなた に近づきます。
そこへライオンとシマウマが現れました。
そう、あの映像のライオンと、シマウマです。
『で、キミはどう思うわけ?』
画面の前の あなた にシマウマは問いかけます。
『まさか、なにも感想が言えないなんてことないよねぇ?』
ライオンは あなた の目の前で自慢の牙を見せました。
『敵を作りたくないのはわかるよ~』
『でも、きっと、心の底では言いたいことがうずくまってるんだろう?』
二匹は優しそうな、いや、むしろ残酷な目で あなたを見ます。
『まぁ、キミには期待してるからね』
『この悲しみを断ち切るような素晴らしい意見を、ねぇ?』
ライオンとシマウマはお互いにニヤけました。
『個人に神の如き心の器と広さを』
『個人に聖人の如き滅私と奉公を』
『『キミに、期待してるよ』』
次から次へと被害者は現れては、消えていく。
その中に、痛切な訴えを持つ者もいれば、しごく個人的である者もいる。
だが、その訴えはすべて遮られることなく、会場の中でひしめきあう。
その声の行き交うさまは、さも怨霊の集うのお化け屋敷さながら。
すると、突然、光は消えてなくなりました。
会場もシンとします。いったいどうしたことでしょう。
誰かの、何かの足音が あなた に近づきます。
そこへライオンとシマウマが現れました。
そう、あの映像のライオンと、シマウマです。
『で、キミはどう思うわけ?』
画面の前の あなた にシマウマは問いかけます。
『まさか、なにも感想が言えないなんてことないよねぇ?』
ライオンは あなた の目の前で自慢の牙を見せました。
『敵を作りたくないのはわかるよ~』
『でも、きっと、心の底では言いたいことがうずくまってるんだろう?』
二匹は優しそうな、いや、むしろ残酷な目で あなたを見ます。
『まぁ、キミには期待してるからね』
『この悲しみを断ち切るような素晴らしい意見を、ねぇ?』
ライオンとシマウマはお互いにニヤけました。
『個人に神の如き心の器と広さを』
『個人に聖人の如き滅私と奉公を』
『『キミに、期待してるよ』』
更新日:2022-11-17 22:41:12