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久留米ラーメン

挿絵 800*598

九州の豚骨ラーメンは当初は長崎ちゃんぽんのスープを参考にしていたものの、透明感を残したスープであった。

1947年(昭和22年)に屋台「三九」が久留米に開業した。
ある日、母親に仕込みを任せて外出した店主が帰ってきてみると、手違いでスープは強く炊かれ煮立っており、白濁していた。失敗と思われたこの白濁スープを飲んでみたところ意外に美味しく、現在の久留米ラーメンの主流の「白濁豚骨スープ」が誕生することとなった。

4年後の1951年に福岡県小倉市に移り「来々軒」を開業する。後継者が改良を加え、九州各地のラーメンに影響を与えたと言われ、豚骨ラーメンの元祖とされる。

久留米ラーメンの特徴は、麺はストレートの固め。太さでは博多ラーメンよりやや太め。博多ラーメン以上に強く煮込んだ、濃厚で骨髄の匂いが強いスープを採用している。

更新日:2022-10-23 17:02:34

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