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11月

お題:わたしの嫌いな小説    1:17 2022/11/04

 ぱたん、と読みだしていた文庫本を閉じて、深く深くため息を吐いた。そしてその本を隣の山積みになった本の上に置いた。これでまた最高高度を更新だ。
「……つまんない」
 どうも私に小説は合わないらしい。新書を読むのは好きだし、専門書だって読むのに。絵本だって何も思わず読むのに。小説になると一気に興味は霧散し、集中力も一欠片も残らない。
 そんな人はきっと私だけではないはず。だからそんな人向けの小説を書いてみようかと思ったが挫折した。プロットから浮かばない。そもそも小説なんて書きたくない。
 …………私と小説って、何か因縁でもあるのかな?



お題:輝く解散    16:42 2022/11/04

 修学旅行で訪れた古都。どこも同じような外観で、自分たちがどこにいるのかわからなくなりそうだ。班行動で良かった。
 そんなとき、やたら眩しい笑顔で班長の男子(顔はいい)が振り向いた。
「よし、ここで解散――――ぶべべっ」
 おもわず殴った。
「こんなところで放逐されたら帰れなくなるの、わかるでしょ!? 地図が読める渡辺(わたなべ)がいなくなったらどうなると思ってんだ!」
「いや、そんなみんな固まって行動したいと思わなくて……」
「だぁかぁらぁ、今別行動にされたら困るって言ってんでしょ!」




お題:許せない反逆    16:11 2022/11/05

「なんだと」
 部下から告げられた言葉が信じられなかった。彼のおかげで国は発展し、借金も消えた。民も貧しくない。幸せなはずだ。一国を背負わされた若い王の奮闘があって、今の国が豊かに回っている。
 それを維持する形で、王座を彼から奪おうと考える者がいると言う。しかも直接彼と言葉を交わすような重鎮だ。いくら優れていても、自分より若い王が気に入らないのだろう。
 彼も同じだ。いくら重鎮でも、自分を脅かすなら一切手を緩める気はない。自分が死に物狂いで立て直した国を、順調に回り出したから自分のものに使用などと、許せるわけがない。
「さて……どうしようか」
 見せしめとして絞首台に数日ぶら下げておくのもいいし、斬首して首を晒しておくのもいい。とにかく、自分がこの国のために動いた労に報いてもらうまでは、この地位を手放す気はないのだ。

更新日:2022-11-27 17:45:19

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