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白雪姫!?
馬で森を通り抜けようとするロストフスキーの行く先に現れた棺とそれを取り囲む子供たち。
こんな森の中で棺?子供たち?
寄り道になると思いながらも近づくと子供ではなく7人の小人たち。棺の中には凛々しい軍服姿のユースポフ侯。
「侯、何故こんなことに。くそっ、あのインチキ坊主の仕業か」
侯の口元からかすかに毒薬の臭いが…、ロストフスキーは解毒剤キットを取り出しせっせと調合し、出来上がった薬を抱き起した侯の口に流し入れた。
「間に合ってくれれば…」
少しずつ顔に色が戻り、目を開けた。
「侯ご無事で。あの坊主の仕業ですか!」
「いや、ユリウスに口移しでリンゴを食べさせられたのだ。あれは、継母の魔女が変装していたのだろう。ユリウスがあんなに女子力が高いはずは無いからな」
(いやいや、ユースポフ侯(-_-;)しっかり騙されていますよ)
あっ、いけない心の声が…
「あのくそ婆め、鏡に私の方が黒檀の様な艷やかな黒髪だの雪のようなきめ細やかな白い肌だの言われて嫉妬して暗殺に来たのだ。くだらぬ」
と憤慨するレオニードに対し、ロストフスキーは(あの小娘ではこの私のように侯をお助けすることもお守りすることも出来まい) と密かに幸せをかみ締めていた。
ロストフスキーは幸せな気分の中、自室のベッドで目覚めた。
「ああ、あれは夢だったか、馬鹿馬鹿しい夢を見たものだ」
そして気づく
「口づけをしておけば良かった。侯が目を覚まされても夢ならば…」
もう一度夢のつづきを…。
横になったが起き上がり
「ダメだ。私は目覚めが良いのだ、二度寝は出来ない体質だった」
終わり
こんな森の中で棺?子供たち?
寄り道になると思いながらも近づくと子供ではなく7人の小人たち。棺の中には凛々しい軍服姿のユースポフ侯。
「侯、何故こんなことに。くそっ、あのインチキ坊主の仕業か」
侯の口元からかすかに毒薬の臭いが…、ロストフスキーは解毒剤キットを取り出しせっせと調合し、出来上がった薬を抱き起した侯の口に流し入れた。
「間に合ってくれれば…」
少しずつ顔に色が戻り、目を開けた。
「侯ご無事で。あの坊主の仕業ですか!」
「いや、ユリウスに口移しでリンゴを食べさせられたのだ。あれは、継母の魔女が変装していたのだろう。ユリウスがあんなに女子力が高いはずは無いからな」
(いやいや、ユースポフ侯(-_-;)しっかり騙されていますよ)
あっ、いけない心の声が…
「あのくそ婆め、鏡に私の方が黒檀の様な艷やかな黒髪だの雪のようなきめ細やかな白い肌だの言われて嫉妬して暗殺に来たのだ。くだらぬ」
と憤慨するレオニードに対し、ロストフスキーは(あの小娘ではこの私のように侯をお助けすることもお守りすることも出来まい) と密かに幸せをかみ締めていた。
ロストフスキーは幸せな気分の中、自室のベッドで目覚めた。
「ああ、あれは夢だったか、馬鹿馬鹿しい夢を見たものだ」
そして気づく
「口づけをしておけば良かった。侯が目を覚まされても夢ならば…」
もう一度夢のつづきを…。
横になったが起き上がり
「ダメだ。私は目覚めが良いのだ、二度寝は出来ない体質だった」
終わり
更新日:2022-09-04 22:19:21