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二度目の検査
一週間後、加奈子は検査結果を聞きに産婦人科に向かった。
「がんは大丈夫しそうですね」
医師の言葉にほっと胸をなでおろす。
「子宮内膜が熱くなりすぎて月経量が増えているのかもしれませんね」
再び内診室に入ってエコーを受ける加奈子。
「ん? これは何だ」
医師の小さなつぶやきが耳に届く。
「なんですか」
加奈子の問いに、医師は、
「いえ、なんでもないですよ。……もう一つのがんの検査もしておきましょう」
「もう一つ?」
返事がないままに下腹部に鈍い痛みが来た。
「子宮の中を引っ搔きますからね。少し痛いですよ」
ガリっと体の中で擬音が聞こえたように加奈子には感じた。鋭い痛み。
「問題はないと思いますが、月経過多の場合は念ために検査するのが、決まりごとのようなものです」
「何か治療や、薬を飲むことは必要ないですか?」
加奈子の問いに、
「とりあえず検査が全部済まないと先には進めませんね。問題なかったら、月経過多に関する治療を考えましょう」
「がんは大丈夫しそうですね」
医師の言葉にほっと胸をなでおろす。
「子宮内膜が熱くなりすぎて月経量が増えているのかもしれませんね」
再び内診室に入ってエコーを受ける加奈子。
「ん? これは何だ」
医師の小さなつぶやきが耳に届く。
「なんですか」
加奈子の問いに、医師は、
「いえ、なんでもないですよ。……もう一つのがんの検査もしておきましょう」
「もう一つ?」
返事がないままに下腹部に鈍い痛みが来た。
「子宮の中を引っ搔きますからね。少し痛いですよ」
ガリっと体の中で擬音が聞こえたように加奈子には感じた。鋭い痛み。
「問題はないと思いますが、月経過多の場合は念ために検査するのが、決まりごとのようなものです」
「何か治療や、薬を飲むことは必要ないですか?」
加奈子の問いに、
「とりあえず検査が全部済まないと先には進めませんね。問題なかったら、月経過多に関する治療を考えましょう」
更新日:2022-03-19 16:44:28