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食品ラップ

挿絵 480*480

食品ラップには、主に3種類の材質があります。

■ポリ塩化ビニリデン(PVDC)
酸素を通さず密封力が強いので、食品の酸化や臭い移りを防いでくれる材質です。耐熱性が高く、丈夫で破れにくい素材ですが、添加物が入ったものが多く、また価格も高めです。
■ポリエチレン(PE)
酸素を通し、通気性があるので、呼吸をする果物・野菜の保存に適している。密着力・耐久性は弱いが、添加物不使用で塩素系の原料から作られていないので、ダイオキシンの発生の心配がなく、環境に優しく体への安全性も高い。
切れ味が悪く、器の密着性もあまりよろしくないというデメリットもあり、使用感では他の素材と比べると劣る。
■ポリ塩化ビニル(PVC)
業務用のラップに多く見られる素材。スーパーで売られているお肉や魚にされているラップのことです。伸縮性が強いラップで、器にぴったりとり付くので、使用感は良好です。

テレビで盛んにCMを流しているような大手メーカーは、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)製がほとんどです。機能的には優れていますが、化学物質から作られており、原料には「脂肪酸」と書いてあります。これらはピタッと吸着する使用感をだすための添加物です。ポリエチレンは、このような添加物を使っていないため無添加のラップと言われています。選ぶなら安全で安いポリエチレンラップがお勧めです。

無添加ラップのポリエチレンも、油分の多く含む食品を包んでの電子レンジの使用はしないようにパッケージに書かれていますし、耐熱温度も110度前後とポリ塩化ビニリデンの140度と比べて低いので、電子レンジを使う場合は、要注意です。

更新日:2022-03-10 14:59:01

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