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ブランド卵

挿絵 640*480

長く「物価の優等生」と言われて来たのが卵であるが、最近は飼料や輸送費の高騰なので、次第に値上がり傾向にある。単純な値上げだと消費者の反発を招くので、様々な付加価値を付けて価格を上げる傾向が見られる。

ブランド卵として有名なのが「ヨード卵光」だろう。海藻粉末や白身魚の魚粉などを配合した専用飼料を与え、ニワトリの体内でヨードが卵に移行し成分に含まれるという。
ヨードは重要な栄養素ではあるが、日本人は海藻類を日常的に摂取しているので、ヨード不足の人はほとんどいない。

他にビタミンDやEを強化した卵も販売されているが、それらも一般的な日常生活では不足していない。
森のイメージを強調した「森のたまご」は、実は森の中で養鶏しているわけでなく、実際は狭いケージに閉じ込めたブロイラーと同様な飼育方法だ。

殻の色が赤い「赤玉」が販売されています。何となく白い卵より美味しそうに見えることから消費者に好まれて値段が高い傾向がありますが、栄養価に違いはありません。
「殻の色の違いは、産む鶏の種類で決まります。白玉は『ジュリア』『ジュリアライト』という鶏が、赤玉は主に『ボリスブラウン』という鶏が産みます。

また、黄身の色が濃いと美味しそうに見えますが、これも栄養価に違いはなく、餌の色に左右され、中には意図的に着色剤を混ぜている業者もあります。

しっかりとした知見を持って選択しましょう。

更新日:2022-06-28 20:56:53

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