「バクダン」とは、茹で卵を丸ごと、すり身で包んで油で揚げた昔から隠れた人気のおでん種である。一部に、うずらの卵を使う製品もあるようですが、本来のバクダンは、鶏卵を使用します。見た目も食感も、スケールも醍醐味が違います。

この「バクダン」は関東では一般的ですが、日本各地で製造されています。長崎では半分に切った断面が龍の目に似ているところから「龍眼」と、呼ばれ、長崎のおでん種のエースに据えられています。

丸ごと切らずに煮込めば、巾着と同様に中身への期待感が高まるし、半分に切れば断面のきれいさが食欲をそそります。最近は、半熟の茹で具合の卵を出す店が増えました。固茹でにすれば、つゆとの相性が抜群。これをご飯に載せて、崩してつゆを掛けて食べる通もいます。