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とうもろこし

挿絵 640*329

近年、世界では年間8億トンを超えるとうもろこしが生産され、「小麦」「お米」とならんで世界の三大穀物と呼ばれています。日本は世界最大のとうもろこし輸入国で、その輸入量の9割をアメリカに依存しています。

とうもろこしの輸入量は年間約1,600万トン以上で、その消費量の65%は飼料として消費されています。それらがなければ、国内の牛や豚、鶏などの家畜の飼育が成り立ちません。飼料用として国内の酪農家などでも年間450~500万トン程の生産はあるものの、その殆どを自家消費しているため、市場には流通せず、国内の統計自給率は0.0%とされています。

食用のスイートコーンは年間国内生産量25~30万トンに対し、輸入量は2000トン前後で推移しており、こちらの国内自給率99.9~100%になります。

日本では1996年から遺伝子組み換え作物を利用していますが、法的には認められているものの、観賞用の花(青いバラ)を除き、商業的な栽培は行われていません。
従って日本で食品として利用されている遺伝子組み換え作物は、全て外国からの輸入で、その量はコメの年間消費量の約2倍にもなります。日本が1年間に輸入する穀物量(約3,000万トン)の半分以上は、遺伝子組み換え作物なのです。

日本は遺伝子組み換え作物を、米国をはじめブラジル、アルゼンチン、カナダなどから輸入しています。日本はトウモロコシのほぼ100%を輸入に依存していますが、輸入トウモロコシの約90%が遺伝子組み換え品種だと推測されます。

豆腐や納豆の大豆は、製品に遺伝子組み換え作物を使用しているかどうかの記載がありますが、トウモロコシに関しては不明です。

更新日:2022-02-14 09:45:27

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