２０２2年1月より、マクドナルドでフライドポテトの供給に不足を来たし、MサイズとL サイズの販売が停止された。マクドナルドでは輸入のジャガイモを使っており、船便の経由地であるカナダ・バンクーバー港での大規模な水害や、コロナ禍による世界的な物流の混乱などが原因だ、

フライドポテトでは、なぜ輸送コストを掛けて輸入のポテトを使うのか？ 国内でも北海道を筆頭にジャガイモは豊富に栽培されている。ポテトチップスメーカーのほとんどは国産のジャガイモを使っている。

実はジャガイモの種類に違いがある。マクドナルドの長いフライドポテトは、それを実現するために国産以上に大きなジャガイモが必要で、そのために北米のアイダホ州やカナダなどで栽培されているラセット・バーバンクという種類が必要なのだ。ラセット・バーバンクは土壌や気候の違いから日本では育たず、栽培されていない。
しかもジャガイモは検疫状の制約から生のままでは輸入が禁止されており、マクドナルドでは加工して一度軽く素揚げして冷凍した状態で輸入している。

ちなみに店舗での揚げ油は、以前はショートニングが使われていましたが、体に有害なトランス脂肪酸を含んでいることから、パーム油などに転換されています。
マクドナルドでは揚げ立てを提供するために、注文状況に応じて小まめに随時揚げて、製造から10分を経過した物は廃棄しています。