「エビマヨ」の歴史はまだ浅く、諸説ありますが、横浜中華街の老舗広東料理店「聘珍楼」の周富徳氏が考案したと言われています。周氏は、1980年代に料理研究のために訪れたロサンゼルスの中華料理店で注文したオーロラソースの海老料理」があまりおいしくなかったため、改良を重ねて今のエビマヨを完成させたと言われています。ソースはマヨネーズをベースに、コンデンスミルクやケチャップなどを加えるのが、周富徳氏のレシピです。

周氏がアメリカで食べたのは、おそらく香港スタイル料理の「ハニー・ウォルナット・シュリンプ」（クルミとエビのハチミツ炒め）ではないかと思われます。1997年に香港がイギリスから中国に返還される前に多くの香港人がロサンゼルスに移住しており、香港系の中国料理店も多い。かなり多くの中国料理店で「ウォルナット・シュリンプ」が提供されている。

エビに衣を付け、マヨネーズに色々な調味料を加えて完成させたエビマヨは、日本のTV番組で紹介され、一気に広まりました。周氏は、そのレシピも惜しげなく紹介したため、中華料理店だけでなく、家庭でも広く食べられるようになったと言われています。