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フカヒレ

挿絵 700*467

中国の高級食材として知られているフカヒレですが、その原料として最高級の品質を誇るのが日本の気仙沼産です。乾燥させた海参(ナマコ)・鮑(アワビ)・翅(フカヒレ)の3種が、中国では『参・鮑・翅』と称される高級食材になっており、江戸幕府にとっては『金・銀・銅』の変わりに決済できる品だったので、中国との貿易においては重要な輸出品として位置づけられていました。

中華料理としてのフカヒレは大きな姿煮が有名ですが、日本では高価であるところから姿煮を食べる機会は少なく、小さなヒレや糸状にほぐした物が和食にも使われ、茶碗蒸しやお刺身、寿司、てんぷら、お吸い物、鍋料理などたくさんのバリエーションが考えられます。パスタやサラダなどの洋食など、どんな料理にも幅広く使えます。

鮫はほぼ捨てるところがありません。ヒレはフカヒレ、骨は健康食品・医薬品など、皮はバック・財布など、肉ははんぺんやステーキ、歯は飾り物、内臓は肝油、スクワランなど、それ以外も飼料や肥料として利用されています。余す所なく利用・加工する技術においては、日本が世界一なのです。

中国政府による近年の「公的な宴会における贅沢禁止法」、さらには中国人の食生活の変化により、いずれ中国珍味としてのフカヒレは中国の表舞台からは消えていくことが考えられます。

更新日:2022-02-17 06:57:00

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