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焼売と焼麦

挿絵 645*429

焼売(シュウマイ)は、餃子と並んで日本でも大人気の中国料理の点心のひとつ。日本の歴史としては、「江戸時代初期に長崎に入って来た」「1899年頃に横浜の中華料理店が販売した」などと言われています。

中国の焼売の歴史は、それほど古くはなく17世紀頃の内モンゴルで生まれ、中国の至るところに広がっていったと言われています。広がっていく過程の中で、地域ごとに具材や味付けが変化していったようです。広東語で「シウマイ」、中国語で「シャオマイ」と発音されており、それが日本に外来語として入って来たのではないかという説が言われています。

中国の地方によっては「焼麦(シャオマイ)」と呼ばれることもあるようです。この語源としては、「病害を受けた麦の穂を、伝染を防ぐために焼いた形」に似ているところから付けたとも言われています。
焼麦は、中に入っている具材が異なる場合があります。代表的なものを挙げると、もち米やしいたけ、ひき肉が入った味付きご飯を小麦粉の皮で包んで蒸したものです。

日本における焼売(シウマイ)の歴史は、明治時代に中国広東省出身「鮑棠(ホウトウ)」氏が横浜伊勢佐木町に中国料理店「博雅亭」を開き、日本で初めて焼売を店で提供したのが始まりです。
その後、横浜崎陽軒の焼売が普及の大きな力となり、焼売が学校給食に出るようになった頃に、グリーンピースをのせるようになりました。見た目の華やかさの他、数を数えやすかったなどの理由があります。
最近は海老などの様々な具材を使った焼売が増えて、グリーンピースはあまり使われなくなりました。

中国では、餃子・シューマイ・春巻きに黒香酢を付けて食べるのが、一般的です。
辛子を使うのは日本独自の食べ方です。


更新日:2022-02-10 10:48:19

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