官能小説

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R-18

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事の始まり

 三年前のことである。
 学校帰り、週に最低でも二日、特定の場所に現れる男がいた。男は、公園沿いの草むらで立ち小便をするのである。道には白い小さな軽自動車が停まっていた。ロリーナは、その場面に必ずと言っていいほど遭遇した。連れの女友達数人とロリーナは、男を見るとくすくす笑いながら、軽い駆け足で通り過ぎた。男のほうでは少女たちをまるで無視して、しかし、男性器だけは見せ付けるようにズボンを下げ、思い切り放尿しているのだった。毛は剃ってあるらしく、黒ずんだ長い袋までが少女たちの印象に深く残り、教室でもよくそれが話題にのぼったものだった。
「あれって、あたし達に見せてるんだよね? あたし達なんかで嬉しいのかな。」
「女なら誰でもいいんじゃない?」
「おちんちんって、上向いてることあるよね。」
「そうそう。パパのは見たことないけど、弟のはなることある。触ったことあるけど、硬いの。」
「金玉って、本当に玉らしいよ。」
「歩くとき邪魔じゃないのかな。」
 ロリーナ同様、色の薄い長い金髪を三つ編みにした緑の瞳のジャスミンと、一番色白で、細かく波打つ赤毛のフィービーは、ロリーナとそんな話をして楽しんだ。
 この三人は、五年生の今年から偶然おなじクラスになった。ロリーナを除けば、二人とも転入生だった。彼女たちは、ごく自然に、ただ外見の類似性から仲良くなったのだと周りには思われていた。
 しかし、よく彼女たちの会話を聞いていたならば、全く違う印象をその親密さから抱いたに違いない。

更新日:2022-01-15 10:23:30

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ロリーナとカエルおじさんの散文人生 R-18