官能小説

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R-18

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おじさんへの思い

 ムケルくんに会ったこの日、いつになくロリーナは上機嫌だった。それがなぜかは分からなかった。ただ、無性に気分が明るかった。
「おじさん、来たよ。」
 合鍵を開けてカエルおじさんのアパートの部屋へロリーナは入った。呼び鈴などは押さない。
 しかし、カエルおじさんは留守だった。アルバイトなのに違いなかった。こんなとき、ロリーナは大抵、部屋で寝てカエルおじさんを待つ。一人でも、自宅にいるより余程自由をここでロリーナは感じた。
 ロリーナは、置いてある着替えに替えようと、服を脱いだ。パンツを穿いてこなかったことを今更ながらおかしく思ったのだが、脚にムケルくんの精液が垂れているのに気が付き、まずハンカチで付け根のほうまで拭いて、それからトイレに向かった。
 おしっこを力んですると、粘ついた精液が中から落ちてきた。ロリーナはその様子を動画にして、ムケルくんに送ってやった。全部出そうと力を入れたら、大きなおならが出た。それも録画して送った。
 季節がら、裸ではそろそろ肌寒い。しかし、汗ばんだスポーツブラも冷えて感じたロリーナは、それを外した。腋の下もいつもよりにおうようだ。ロリーナは、そのままシャワーを浴びに行った。
 そして体も髪も洗い、さっぱりした後は、自分のでなく、カエルおじさんの大きな寝巻きを着た。
「おじさんが戻る前にご飯を作っておこう。」
 布団に入ろうとしてからそんな事を呟くと、ロリーナは台所に向かったが、途中、風呂場にある洗濯機が目に入った。その蓋が大きく開いていた。中には、おじさんの物だけでなく、黄ばんだロリーナの下着類もたくさん混ざっていた。この黄ばみは、おじさんと自分との、混ざった男女の体液なのだと思い、二人の繋がりをロリーナはしみじみ感じる気分になった。しかし、ふと、これでは着る物に困るだろうと察したロリーナは、洗剤を入れて洗濯機を回し始めた。そして、夕食を作りに台所へ立った。
「早く帰ってこないかな。」
 無心に料理を作る時間が、ロリーナには、一番落ち着きを感じることができて好きなのだった。今日は自然と、作りながらムケルくんのことを考えた。なぜあのあと気持ちが晴れ晴れしていたのか考えてみた。
 カエルおじさんも含めて、ロリーナが男子としてきたことと、今日のこととの違いは、行為そのものではなかった。精液も飲んだし、自分の股間も舐めさせた。ただ、今日、ロリーナはそれを相手のためにやったのだった。そう気が付いた。
 思えば、この料理も、カエルおじさんのためにこそ作ってきたものだ。親や、ましてや自分のためになど作ったことが無い。
 自分が性的にも心理的にも、カエルおじさんを虐めてきたことにロリーナは自覚的だった。しかし、作れば必ず食べてくれる料理に関してだけは、それを嫌がらせでなく作る自分に無自覚だった。
 そこまで考えが展開したとき、カエルおじさんの帰った音がした。

更新日:2022-06-26 15:17:56

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ロリーナとカエルおじさんの散文人生 R-18