官能小説

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R-18

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再会

 秋空が抜けるように高く、群青色に澄み渡っていた。その天上的な風景に浮かぶ白い雲の筋は、この世の儚さを暗示しているかのようだったが、それは等しく、転変する世界の美しさでもあった。
 気分を変えるために、普段歩かない通りを歩いてみようと、住宅街の外れにある竹藪沿いの小道に入ったところ、ロリーナはムケルくんに偶然会った。
「ムケルくんじゃない。久しぶり。元気なの?」
「ムケルじゃねえよ。原田だ。もう剥けてるし。」
「見たいな。先っちょ、触っても痛くないの?」
「お前の胸、触らせてくれたらいいよ。」
「全然構わないけど。おまんこも触る? 精子、出してったら? どうせ溜まってるんでしょ? 飲んであげる。」
「ばか。」
 やはりこいつには敵わないとムケルくんは内心思い、周囲に人がいないか見て確かめた。この道を通る人は滅多にない。住宅からも、影になる場所が多くて、見えない作りだった。
「最近、彼女と別れたんだよ。」
 二人で大きな木の根元に腰掛けると、ムケルくんは何故か身の上話をし始めた。
「たくさんセックスした?」
「お前、そればっかり。一回もしてない。キスもしなかった。まだしたことないんだよな。女の裸なんて、小学校のときのお前らのしか見たことないよ。女はよく分かんない。嫌いだって思うところができたら、終わりなのな。」
「反対に、好きだって思ったら、何でも良くなるってこと? あはは、そうかもね。」
「お前、綺麗になったよな。体格もカッコいい。手脚、長いし、彫りも深くてさ。モテるだろ?」
「ガイジンだもん。友達もいないよ。」
「あの二人は?」
「ジャスミンとフィービーのこと? いないよ。国に帰っちゃったり、他の学校行ったり。」
「俺は別に外国人とかあんまり気にしないけどな。て言うか、お前のことそう思えない。」
「ほんとう? 腋の下、嗅いだら分かるよ。股なんか、くっさいから。」
「勃ってきた。昔のこと思い出した。」
「じゃあ、このガイジンの女、犯したら? 歓迎するよ。」
「外国人とか日本人とか、そんなに重要なのかな。男女の違いのほうがずっと大きいと思うけど。」
「女の心なんかあたしも知らないけど、女の体なら教えてあげる。またどこで会うか分からないから、たくさん見ときな。ほら。」

更新日:2022-05-07 15:11:08

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ロリーナとカエルおじさんの散文人生 R-18