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自己嫌悪
ユネストは一人サロンから抜け出し、レストランの脇に作られたベランダのような場所へ出て行った。
サロンの方では、まだ集まった人々が話をしていた。
そこには世界総督や国防大臣など、国家の重鎮といった肩書きの客がいた。ユネストはミミーに呼び出され、レイクと共にそんなお歴々らに紹介された。
彼らからの質問に答える役割があったため、本来ならもう少しその場所にいるべきだった。しかし今のユネストはどうしても気分が乗らなかった。
顔見せならもう済ませたし、冷凍実験の内容はミミーが代わりに答える事も出来た。カジマ文書については公開登録の際にしゃべっているので、その映像を見てもらえば話が早かった。
相手が偉い人ばかりだからといって、彼は媚びへつらうような性格ではなかった。権力に対抗するとか、わざと不作法な態度をする人間ではなかったが、自分の気持ちには常に正直だった。
そんな率直な言動をするのが彼の特徴であり、この時も自然に皆から離れて部屋の外へ出て行った。何事においても目立つ人物ではあったものの、好印象を持たれやすい得なキャラクターでもあった。それでこうしていきなりいなくなっても、人々に不快な印象は与えなかった。
すでに夕食も終わってリラックスタイムに入っていたので、部屋を出入りするのは自由だった。他の人は彼がトイレかタバコ休憩にでも行ったと思ったのか、残った者たちで普通に話を続けた。
そんな中でダグラスだけが、ユネストに反応するように自分もサロンを出てきた。
彼の場合はザッカリーの秘書としてこの場にいて、必要な時だけ顔を出す形だった。それで元のように別室へ下がる感じでサロンを出たのだ。
ユネストが内心イラついている気持ちを察したようで、彼は様子を見ようと思ったらしかった。
レストランの入り口付近には、ちょっとしたサンルームのような小部屋があった。そして横のガラスドアから、さらにウッドデッキ部分に出られた。
一階に作られているので高さはそれ程なく、基地内なので見張らしもいい訳ではなかった。しかしそこからは広々とした道路の様子や、整然と植えられた立ち木などが見えた。
サロンの方では、まだ集まった人々が話をしていた。
そこには世界総督や国防大臣など、国家の重鎮といった肩書きの客がいた。ユネストはミミーに呼び出され、レイクと共にそんなお歴々らに紹介された。
彼らからの質問に答える役割があったため、本来ならもう少しその場所にいるべきだった。しかし今のユネストはどうしても気分が乗らなかった。
顔見せならもう済ませたし、冷凍実験の内容はミミーが代わりに答える事も出来た。カジマ文書については公開登録の際にしゃべっているので、その映像を見てもらえば話が早かった。
相手が偉い人ばかりだからといって、彼は媚びへつらうような性格ではなかった。権力に対抗するとか、わざと不作法な態度をする人間ではなかったが、自分の気持ちには常に正直だった。
そんな率直な言動をするのが彼の特徴であり、この時も自然に皆から離れて部屋の外へ出て行った。何事においても目立つ人物ではあったものの、好印象を持たれやすい得なキャラクターでもあった。それでこうしていきなりいなくなっても、人々に不快な印象は与えなかった。
すでに夕食も終わってリラックスタイムに入っていたので、部屋を出入りするのは自由だった。他の人は彼がトイレかタバコ休憩にでも行ったと思ったのか、残った者たちで普通に話を続けた。
そんな中でダグラスだけが、ユネストに反応するように自分もサロンを出てきた。
彼の場合はザッカリーの秘書としてこの場にいて、必要な時だけ顔を出す形だった。それで元のように別室へ下がる感じでサロンを出たのだ。
ユネストが内心イラついている気持ちを察したようで、彼は様子を見ようと思ったらしかった。
レストランの入り口付近には、ちょっとしたサンルームのような小部屋があった。そして横のガラスドアから、さらにウッドデッキ部分に出られた。
一階に作られているので高さはそれ程なく、基地内なので見張らしもいい訳ではなかった。しかしそこからは広々とした道路の様子や、整然と植えられた立ち木などが見えた。
更新日:2021-12-15 23:55:24