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 だから死ぬんじゃなくて、理解したまま終わりにしたい。あるいはどこかへ行きたい。もうウソや欺瞞はいらない。すべてにケリをつけるには死ぬだけじゃ足りないんだ。俺自身が納得してないもの」
チ「私は人間が多すぎるから、自分が辟易してるんだと思うわ。私の嫌なものは、たどっていくと必ず人にぶち当たるの。それも人生の途中から急速に増えてきた、ある種類の人間に。彼らは絶対エイリアンか何かよ。見た目は一緒だけど…違うんだもの、すべてが」
レ「俺もお前も、この世をもう少し何とかしないと行かせてもらえないんじゃないかな。前の世界にのさばってた奴らが、言うこと聞くとは思えないけど」
チ「何とかって‥。べつに私を追い出してくれればいいのよ、宇宙の彼方へでも」
レ「このドアを開けたら、すべり台がなくちゃいけなかったんだな」
チ「そうよ」
レ「じゃそれまであともう少し、何とかしてみるか‥」




 レイクとチェリーは廊下の両側の壁に、それぞれ寄りかかって座っていた。
 開けたドアの向こうに広がる音のない夜景を、彼らはただどこまでも眺め続けた。

更新日:2022-01-13 14:39:40

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ORIGIN180E オリジナリズム編 12