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第一部「カントー編」

 主人公のノワールはイッシュ地方の出身なのですが、訳あって叔母の暮らすマサラタウンにいました。

 この時点ですでにノワールはロケット団員です。

 ここから最強のトレーナー軍団になるためのジム巡りが始まります。

 改めて解説する必要はないとは思いますが、一応、ポケモンバトルについて説明しておきます。

 ポケモンバトルは、ポケモン同士を闘わせる格闘技のようなもので、この世界では誰もが知っている大人気競技です。

 トレーナーはリングの外で細かい指示を出すセコンドのようなものだと思ってください。

 ジムには、ポケモンバトルの実力者であるジムリーダーという存在が一つのジムにつき一人います。(トクサネジムは例外で二人)

 そのジムリーダーを倒すことで、強者の証であるジムバッジを1個手に入れることができるのですが、これを8個集めることでポケモンバトルの大会――ポケモンリーグに挑戦することができます。

 一般的なトレーナーは、このポケモンリーグに出場することを目標に日々頑張っているわけですね。

 ここでノワールの所持しているポケモンを紹介しておきましょう。

・ニャース
・マダツボミ
・ドガース
・ベロリンガ
・アーボ

 この5匹です。
 お気づきかもしれませんが、アニメのロケット団が使っていた手持ちのリスペクトです。

 この5匹のポケモンは、すべてロケット団が捕獲してきた他人のポケモンとなっております。

 なので、最初はノワールの言うことをほとんど聞きません。

 勝手に行動したり、命令を無視したり……この辺はゲームの行動を参考にしました。(ジムバッジの少ない状態で他人のポケモンを使うとそういった行動をすることがある)

 しかし反抗的な行動をとるのには、ノワールのことを認めていないというだけではなく、それだけの辛い経験をしてきたからでもあります。

 詳細については本編を読んでいただくとして……。

 心の傷を負ったポケモンたちとジムバトルを重ねるうちに、ノワールは少しずつポケモンたちに認められていくことになります。

 そしてジムバッジを8個集めたところで、最強のトレーナーであるレッドが現れます。

 実は国際警察のハンサムがロケット団について調べており、ノワールがロケット団員であることを突き止めていたのです。

 その協力者として、本来のゲームの主人公であるレッドが敵として立ちはだかった形ですね。

 ノワールは、レッドの繰り出すラプラスとカビゴンまでは倒したものの、ピカチュウを前に敗北……。

 ――と、その時、ロケット団幹部のクルールが助けにきます。

 クルールは、すでにお伝えしたようにシード組のリーダーで、ノワールの上司に当たります。

 ちなみに女性で、見た目はファイアレッド/リーフグリーンの女主人公がスーツを着てやさぐれさせた感じを想定しています。

 急に出てきたわけではなく、本編では定期的にノワールと連絡をとっていました。

 クルールは、ロケット団の研究チームが生み出したミュウツーを扱うことの出来る唯一のトレーナーで、レッドのピカチュウとも互角以上の勝負を繰り広げます。

 が、戦いの中で成長するレッドを危険だと判断し、ミュウツーの『テレポート』でクルールとノワールは撤退することを選びます。

 その後、ロケット団のボス――サカキはレッドによって倒され、ロケット団は解散することになりました。

 カントー編の内容は以上となります。

 次ページからはホウエン編について解説していきましょう。


更新日:2021-11-12 17:44:11

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