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予告編

挿絵 350*318

 …赤く光る惑星、火星。
 人類はこの星に移住してからまもなく、
 それぞれの目的の元、争いを始め、それは
 やがて地球と同じ規模で戦争へと発展して
 いった…。
 
 当時軍の技術者たちは、自ら自我を持つ、ある
 機械生命体を創り出すことに成功するが、
 結果それに裏切られ、火星の人々を窮地に陥れた。
 そして…。
 それを討伐すべく七十有余の新たな兵器…
 「モビルスーツが開発され、そのおかけで人々は
 平和を取り戻したのである。
 だが…。
 残されたそれ、「ガンダムフレーム」と呼ばれる
 構造をもつ機体を巡り、また新たな戦争の火種が
 燻り始め、やがて火星のあちこちで争いが
 始まった…。
 それは誰であれ関係ない。
 また、年齢、性別を問わず、身分さえも問わない。
 なぜならそれを取り回せる者なら、誰でも戦争という
 ある意味の舞台に立つ事ができるからだ。
 
 そんないま…。
 砂塵が巻き上がる火星の大地にて、
 「赤き豹」が宇宙(※そら)の向こうにある地球を
 越え、さらにその向こうの端で金色の如く
 輝く星を見据えていた…!
 
 
 


 その身一つでモビルスーツを組み上げるという
 偉業を成し遂げた少年、ブレッデイ・バター。

  「へへっ、おいらの父さんは昔、
  ガンダムという機体に乗ってたんだぜ」

 その誇り高き血統は、いま新たな世代に
 受け継がれようとしている…。
 


  「我ら老兵は、次の世代を担う者たちに
  遺さねばならないものがある」
  
 老齢の身でありながらモビルスーツを自在に操り、
 幾多の戦場を生き抜いた歴戦の猛者、
 ジェスタ・ボウフマン。
 


  「あなたが戦いを望むというのなら…私は…」
  
 愛する夫のため、自らの人生を犠牲にしようと
 苦悩するジェスタの娘、ケイトス。
 まだ孕ってまもない彼女のその想いが、夫を再び
 戦場へと送り出すこととなる。
 


  「俺は彼女を利用した奴らが許せない。
  …だから俺は戦うだけだ!」
  
 重厚な蒼き装甲を纏った「戦乙女」を駆り、
 「母親殺し」の汚名を背負いながらも、
 ジャック・マーロウは、かつて愛した一人の
 少女のために、復讐の牙を剥く!
 


  「…私の目の前に立ちはだかるガンダムの
  名を持つモビルスーツは、すべて私の敵だ」
  
 「赤牙」と呼ばれるモビルスーツを操り、かつての
 主人のために、幾多の相手を葬った
 オナモ・ミトロビッチの妹、ハミュー。
 しかし彼女の本当の正体は…!
 


  「儂はやっぱり孫のことが忘れられん。
  …だから今度ばかりは、あれをお前さんに
  貸すわけにはいかん」
  
 …天才と称されたある若きパイロットに、
 自分の思い出のモビルスーツを一度は委ねた
 ものの、あるきっかけから過ぎ去ったはずの
 記憶が蘇り、ハッサン・アムトラジの心は
 激しく揺れ動く。
 その想いは、実の孫とされる、
 アモン・エイブラムスに伝わるのか?
 


  「俺は相手の命を奪おうとは思っていない。
  だから最善の策で、お前の大切なものを必ず
  救ってみせる…!」
  
 軍で天才の名を思うがままにし、その自らの
 優れた能力に溺れ、自身に悲劇を
 もたらした若きパイロット、ミシェル・ベリック。
 彼を取り巻く様々な人物たちによって、
 ミシェルはかつて対峙したモビルスーツの幻影を
 追いながら、再び戦場へと誘われてゆく…!
 

更新日:2021-09-03 22:41:20

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鉄血のオルフェンズ創作 「赤牙」 第二部