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プロローグ

 あの時、僕らは隔絶された幕屋にいた。

 邪悪な世界の汚れから、信者を守るためだと教祖さまが与えてくださった神殿だ。

 建物には拡声器で、彼らのスローガンが延々と垂れ流される。

 選ばれた者たちの団結、やがて来るべき勝利と理想郷。

 我らが教祖さまこそ、あらゆる宗教の教義に予言された、世界を救う救世主であり、僕らはそのために選ばれた、純潔の戦士なのだと。

 そのために僕らは鍛練を積んだ。

 段々過酷になる訓練により、磨き上げられた戦闘技術。

 それを発揮する時だと、あの日教祖さまは仰った。

 日本中を震撼とさせた、新興宗教・終末の日による大規模テロ。

 それから程なくして、特殊部隊に急襲された僕たちの聖域は滅んだ。

 教祖さまは逮捕され、精神錯乱を起こしてまともに喋ることすらできなくなり、絞首台で縊り殺された。

 全ては終わった。

 でも、消えないものもある。

更新日:2021-08-01 02:40:14

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アタック・オン・ザ・スクール 占拠された学園