官能小説

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 シャワーの後、部屋に戻った僕らに、もう性欲は残っていなかった。但し、長い金髪を拭いてやるとき、僕が興奮してまた勃起したのを見たサキは
「あたしのこと、もしかして本当に好き? 信じていいのかな。髪の毛も好きに切っていいから。」
 そう言いながら、にこりと微笑んだ。
 セックスをしてしまっても、不思議と僕はサキに恋愛感情が湧いてこない。妹がいたらこんな感覚だろうか。それとも、もっと幼い子供がいる親の感覚はこうだろうか。
 いや、もっと言うなら、よく馴れた猛獣のペットを飼う感覚か。
 僕はサキに服を着せてやった。
「さて、読むか。最初から読むべきかな。」
 新約聖書は系図から始まる。音読したら、終わりのない早口言葉のようで、二人とも笑ってしまった。
 しかしそのあと、サキは
「あたしは本当の親のこと知らないんだ。系図で全部分かってる人ってすごい。」
「前見たパンフレットに、人として生まれた神って書いてあったから、精神が神様で、体とは別なんじゃない?」
 しろうと二人の読みは当然進まず、洗礼者ヨハネの父となるザカリアの口が聞けなくなったところで、やめにした。
「じゃあ、毎回こんな感じでやってみるか。」
「今度から洗ってくる。」
「そっちは毎回するか分からないけど。でも、お前のにおい、本当に好きだ。」
「あたしがにおうってことでしょ。すごく恥ずかしい。」
 サキは言葉遣いが変わってきたようだ。
 最後に「主の祈り」を僕たちは唱えた。

更新日:2021-08-18 18:32:19

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