官能小説

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悪魔の手の内

「はい、どうぞ。」
「どうぞ、じゃないだろ。」
 親の出かけた土曜日、サキがうちに来ていた。キリスト同好会の第一回活動である。青野も来る予定だったが、スイミングスクールと重なっていたから、後で合流する筈だった。なお、青野は単なる見張りのつもりだ。
 だが、始める前にトイレへ立ったサキは、戻ってくるなり、裸のままの尻を広げて僕に突き出して見せた。
「最初にしておかないと雑念が入るだろ。好きにして。」
 見せるとき、肛門を広げるのがサキの癖のようだ。訳を聞いたら
「お父さんに折檻されるとき、こうさせられて、何か入れられるんだ。よく、火のついた蝋燭差し込まれて、無くなるまで待たされた。立哉も、何か入れてみていいよ。」
 可哀想になった僕は
「たとえば、こう?」
 僕はその肛門に舌を差し込んだ。たちまち固くすぼまった。
「ばか! 汚い! 今してきたばっかりなのに。」
 しかし、サキはやめさせるでもなく、寧ろ突き付けてきた。
「お尻の穴って、どんな味なの? 溝だって、臭いだろ?」
 僕は答えず、熱心に隅々まで舌を這わせた。
「信じられない。けどすごく気持ちいい! あたしは女の股、見るのも気色悪くて嫌いだ。女の、舐めさせられるビデオ撮られたことあるから。うう、イク。」
 毛が無いのに腋臭のにおいがする。青野に比べても、サキのそこは不潔だった。
「僕は好きなんだから、自分のはきれいにしておけよ。」
「これからそうする。あ!」
 僕は一息に差し込んだ。
 サキは名器なのだった。今は悪魔の技でも何でもなかった。サキの体臭もますます濃くなり、僕は射精を繰り返した。
 腋の下をにおわせながら僕の首を抱いたサキは
「やっぱり奴隷でいい。ご主人様って呼ばせて。」
「死ぬとか主人とか、極端なの! もうやめて、シャワー浴びよう。」
「はい。」
 二人で全裸になり向き合うと、サキの体の力強い美しさに、僕は劣等感をやはり覚えずにいられなかった。サキは
「体は全部あげるって。あたしは立哉の物。絶対に裏切らないよ。」
 悪魔は嘘をつくものだ。

更新日:2021-08-18 18:31:53

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