官能小説

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転校生

「変な奴と知り合いになった。」
 朝の会の前、僕は教室で青野に話しかけた。
「出不精の癖にどこで?」
 生理中の青野はまだ調子が良くなさそうだ。
「公園。」
「どんな人?」
「またディアボロス連合の女。」
「セックスした?」
「した。」
「玉、出しなさい。あたしが二つとも外して保管しといてあげる。」
「お前が身代わりに吸い取ってくれなかったからだよ。」
「あたし、お腹が痛いのに! どうなってるか、見てよ!」
「ここで出すな。て言うか、お前の質問が悪いんだよ。金髪の外国人で、同い年くらいのマゾっぽい女子だった。下っ端だと思う。誘惑はされなかった。」
「だって、したんでしょ?」
「仕方ないじゃないか。そのあと持ち直したんだよ。なんか、早く死にたいとか言ってて、放って置けなかった。」
「悪魔のクラブなんて、多分互いに信頼はなくて、力関係なんだろうし、悪魔に魅入られるのも、ちゃんと生きられないからなんだよ。あんたも誘われてるのよ。」
「今日、また会うことになってる。」
「調子の悪い恋人を放っておくのね。」
「死ぬかもしれないんだよ。」
「じゃ、あたしも行く。」
「調子悪いんだろ?」
「浮気されるよりいい。」
 そのとき、始業のチャイムが鳴った。
 ところが、入ってきた先生がサキを連れてきたのである。
「ひと月だけこのクラスに入って勉強するサキ=セオファニーさんだ。お父さんのご都合だ。留学みたいなものだが、一緒に卒業式もやるだろう。仲良くしろよ。」
 サキは、暗い面持ちをしていた。
「よろしくお願いします。」
 消え入りそうな声でそう言った。

更新日:2021-08-07 14:50:12

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