官能小説

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サキ

 僕が目を覚ましたとき、サキは僕の腹に跨がって乗っていた。そして、まだ繋がったままの腰を動かしている。
「あう!」
 また射精が始まった。
「へへへ。あたしはもう慣れてきた。男子って素敵。おいしいって感じ。」
「止まらない。死ぬかも。」
「いいよ、死んでも。あたしもこのまま死ぬから。気持ちいい所に一緒に行こうよ。」
「フェオソフィエワさんが君を寄越したの?」
「どうかな。そう思う? そうだったら? あ、またイク。天が開いてく。天の口から舌が伸びてくる。素敵! あれは、光の君様!」
 のけぞったサキがすごい勢いで後ろへ転倒した。僕のものが折れずに抜けたのは幸いだった。
 僕の見ている前でサキの体は痙攣を始めた。白目を剥き、泡を吹いて、手脚を突っ張らせたかと思うと、不規則に動かした。断続的な小便が射精のように飛んで、大きなおならと共に、細切れの大便が、勢いよく漏れ出てきた。息も荒く、肌から汗の出る様子が見えるほどだった。
 やがてサキは、全身をまた一度突っ張らせたが、それきり動かなくなった。
「おい、ちょっと。」
 心配になった僕は、顔に耳を近づけてみた。確かに息はしている。左の硬い乳房を押してみたら、下には心拍も感じられた。
「本当にこいつ、人形みたいになった。これって、罠じゃないかな。それにしてもカッコいい体だな。今なら、何でもやり放題だ。」
 たとえ食虫植物やイソギンチャクのように、手を出されるのを待ち、出した途端、悪魔のほうへ引き摺り込む魂胆だったとしても、男の体を知らないのがサキには災いしたと言えた。相次ぐ射精に、僕の性欲は消えてしまっていたのだ。そこが、フェオソフィエワさんほどサキには力の無い証拠なのだろう。
「体、洗ってやるか。」
 僕は、サキを負ぶうと、かつて下着を盗んだ思い出深い風呂場に行き、シャワーの温水を出した。

更新日:2021-08-02 10:03:42

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