官能小説

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 その日も僕たち三人は小薗江家に立ち寄った。
「このまま卒業して、みんなと違う中学に受験しようかとも考えてる。」
 小薗江は、別人のように大人しくなったのみならず、風貌にも、どことなく女っぽさが加わったように見えた。そもそもこいつは、顔付きは酷かったけれど、顔の作り自体は整っている。それが今、その顔付きも良くなって、中性的な不思議な格好良さがあった。
「今までの自分の馬鹿さ加減が目に見えるようで恥ずかしくて。世の中が明るくなったみたいだよ。」
「毎日暇じゃないの?」
 僕が聞くと小薗江は
「家の手伝いしてるし、宮澤賢治は全部読もうと思っているから、そうでもないよ。あと、変だと思うかもしれないけど、祈ってる。世界の平和とか、生き物の幸せとか。」
 小薗江は、フェオソフィエワさんの手で、深い闇へと導かれた。そうでなくても、浅い闇の中を歩いていっただろう。しかし、闇が深かった分、光の方へと弾き飛んできたのだ。逆転勝ちのようなものだ。
 してみれば、果たしてフェオソフィエワさんの行為は悪いことだったのだろうか。勿論そこには佳恵の介入があった。
 佳恵と小薗江とは、恋人などでない本物の親友になっている。
 その後、小薗江は観音クラブに招待され、会員になったと佳恵から聞かされた。

更新日:2021-07-29 08:19:29

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