官能小説

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もはや限界!

「出でよ、サキュバス!」
 西原仁(にしはら じん)は、狭い六畳間で一人そう悲痛な叫びを上げた。
 彼女いない歴、二十九年にして、童貞かつロリコン。高い風俗には時折り通うも、ロリコンゆえ本番はせず、ロリコンゆえ、二十代半ばの女性には老いを感じて、抱けども満足することがない。
 近頃は、ネット上に販売されるJK・JC・JSと銘打たれた高価な使用済みパンツを買い漁る体たらくだ。本物かどうか疑心暗鬼のまま、使ってオナニーするのにも仁は疲れてきていた。そろそろ満員電車内の痴漢行為や女子トイレ盗撮に移行しかねない欲求不満度であった。
 もう無理だ、限界だと、何度も叫んでここ数年が経過した。結果的には、どうという事なく生きてはいる。けれども、犯罪への道まっしぐらに進んでいることだけは間違いない。仁の心は叫ぶ。
 こどもの裸がどうしても欲しい。見せろ、抱かせろ、嗅がせろ、舐めさせろ。汗もおしっこもうんちも垢も唾もフケも何でもよこせ。挙げ句の果てにはセックスさせろ。
 けれども、ロリコンに限っては、どんな真面目な努力も、犯罪への片道切符購入法を探すようなものなのだ。こんな報われない人生があるだろうか。
 仁はいよいよオカルトにまで手を出した。はたから見れば、二次元へと舞台を変えたようなものだろう。現実逃避であり、狂気への道である。

更新日:2021-04-01 15:20:18

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