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それぞれの夜
「母さん、俺、また大学行きたい。」
夕食時に豊作が突然そんなことを言い出したので、豊子は手を止め
「それは勝手だけど、お金はどうするのよ。」
カレーの好きなアーシュラは、聞かずに夢中で食べている。
「お父さんに何とか貸してもらえないかな。」
「無理だと思うけどね。自分で頼んでみたら?」
「まあ、うん。」
歯切れの悪い返事の仕方を豊作はした。それを気にもしていない様子の豊子は、アーシュラに
「悪いけど、お母さん、このあとまた彼氏のところに行くから、お皿、洗っといてくれる?」
「分かった。帰りは遅くなる?」
アーシュラが聞くと
「明日は土曜日よね。泊まってきてもいいかしら。」
「全然構わないよ。カレー、まだ沢山あるし。」
母がいなければ、夜は兄としたい放題できるという、アーシュラの魂胆が返答にはあった。今晩は、母親も子供たちも、それぞれ男女の交わりをして過ごす。女同士の嗅覚は、それを互いに嗅ぎ取っているようだった。ただ、母親は娘が実の息子と交わっていることを、まだ意識してはいなかった。
食後まもなく、豊子は意気揚々と出かけていった。アーシュラも、早速ベッドへ豊作を連れて行き、裸の尻を兄に触らせた。
「お兄ちゃん、このあと一緒にお風呂入ろうよ。それから、今日は二人とも裸でいよう。」
「お前さあ、このごろ俺よりそういうの好きだよな。」
「年頃だもん。」
突き付けられた思春期の少女の性器は、限りなく不潔だった。そして豊作にとり、妹は不潔でなければならなかった。嗅いでいる時に豊作は、不甲斐ない人生を忘れられたからである。アーシュラも、兄とこうしている時間には、ままならない規則ずくめの自分を忘れ去ることができた。
「俺、あした父さんのところに行ってこようと思う。」
重なったまま腰を離すことを許さない妹の下で豊作が呟いたとき、三度目の射精が幼い子宮を躊躇なく膨らませた。
夕食時に豊作が突然そんなことを言い出したので、豊子は手を止め
「それは勝手だけど、お金はどうするのよ。」
カレーの好きなアーシュラは、聞かずに夢中で食べている。
「お父さんに何とか貸してもらえないかな。」
「無理だと思うけどね。自分で頼んでみたら?」
「まあ、うん。」
歯切れの悪い返事の仕方を豊作はした。それを気にもしていない様子の豊子は、アーシュラに
「悪いけど、お母さん、このあとまた彼氏のところに行くから、お皿、洗っといてくれる?」
「分かった。帰りは遅くなる?」
アーシュラが聞くと
「明日は土曜日よね。泊まってきてもいいかしら。」
「全然構わないよ。カレー、まだ沢山あるし。」
母がいなければ、夜は兄としたい放題できるという、アーシュラの魂胆が返答にはあった。今晩は、母親も子供たちも、それぞれ男女の交わりをして過ごす。女同士の嗅覚は、それを互いに嗅ぎ取っているようだった。ただ、母親は娘が実の息子と交わっていることを、まだ意識してはいなかった。
食後まもなく、豊子は意気揚々と出かけていった。アーシュラも、早速ベッドへ豊作を連れて行き、裸の尻を兄に触らせた。
「お兄ちゃん、このあと一緒にお風呂入ろうよ。それから、今日は二人とも裸でいよう。」
「お前さあ、このごろ俺よりそういうの好きだよな。」
「年頃だもん。」
突き付けられた思春期の少女の性器は、限りなく不潔だった。そして豊作にとり、妹は不潔でなければならなかった。嗅いでいる時に豊作は、不甲斐ない人生を忘れられたからである。アーシュラも、兄とこうしている時間には、ままならない規則ずくめの自分を忘れ去ることができた。
「俺、あした父さんのところに行ってこようと思う。」
重なったまま腰を離すことを許さない妹の下で豊作が呟いたとき、三度目の射精が幼い子宮を躊躇なく膨らませた。
更新日:2021-03-23 15:38:43