官能小説

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暮らし

 豊子は、自由人をもって自分を任じていた。いかなる社会的もしくは伝統的制約にも縛られず、自分を生かすことが、豊子の幼少期からのテーマだった。本当の反抗は、親や大人や社会に露骨に反発するのでなく、自分の人生に生かして示すものだと豊子は信じてそうしてきた。縛りもしなければ縛られもしないことが、彼女の理想的な生き方だった。
 堅実な作造と結婚して豊作を産んだ。次には外国人と結婚してアーシュラを産んだ。子供二人の親権を引き取り、今は在日と呼ばれる人たちの一人と交際している。自分を殺して何の豊かな人生だろう。自分を愛せずして、他人をどう愛せようか。
 そんな豊子にも、好きにできないことがあった。年齢である。今も、背後から気を失うほど激しく男性器を撃ち込まれ続けている豊子は、これだけ男に射精させているのに妊娠できない自分が、女として歯がゆく、情けなく感じられてくるのだった。
「ソジュンさん、またイ、イクっ!」
 快感だけは変わることなくやってくる。衰えたとは言え、豊子の体は若さを保っていて、プロポーションも三十代に間違えられるほど整っていた。自分の膣が緩くないかが気に掛かり、膣のトレーニングも欠かさずにいる。しかし、いつまでそれも持つものか、豊子は不安であった。それで、つい確認することを行為中にしてしまう。
「ソジュンさん、あたし、こんなおばさんでも良いのかしら。じきにおばあちゃんになるのよ。」
 こう聞かれるのをソジュンは嫌がり
「そんな事、言うのやめて下さい。俺は豊子さんがいないと駄目なんだ!」
 怒気を含んだ声で答えつつ、一層腰の振りを速くさせる。

更新日:2021-03-29 19:05:29

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