官能小説

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向き合う支え

 ソジュンが、日本人と暮らし、宗教にも入信することを、関わっていた反社会的組織であるⓆ会に、ある覚悟を持って正直に話したところ、不思議にあっさり承認されたので、ソジュンは拍子抜けした気分だった。名目上は破門である。悪事に見放されたような気がして、もはや真面目に働くしか無いのだと、真剣に思わされた。
 ソジュンは先祖供養に人一倍熱心だったが、それが自分の恭順さをいや増し、人当たりの仕方を変えていたことを知らなかった。周囲の人が突然親切になったので、狐につままれたように感じているのだった。
 豊子から聞いたところでは、豊子の息子は自分より二つ歳上の三十になるという。集会には来ている筈であったし、向こうでも自分のことは聞いている筈だった。まだ豊子からは紹介されていない。自分と対面したら、どんな顔をお互いしたものか、いずれは向き合わねばならない案件を、ソジュンは心に躊躇して、敢えて放っておいてあった。
 豊子は自分がもう何度もエクスタシーを感じているのに、まだ一度も射精していないソジュンが気になって
「ソジュンさん、今日は何かあったの? あたしは気持ちいいけれど、何だか落ち込んでいるみたい。」
 見透かされたとソジュンは思った。
「すみません。息子さんたちと早く会った方がいいのかなって考えてました。」
「気を遣わせちゃってごめんなさい。今は考えるの、よしましょう。下になって。」
「はい。」
 素直に仰向けに寝たソジュンの腰を豊子は跨いで座った。それから、男扱いに慣れた腰つきで、前後左右と激しく腰を振り始めた。大きめの乳房が右左とも乱れ舞う様は、時にぱちんと音がするほど激しかった。その乳房はやがて汗をかき、汗はソジュンの体に飛び散った。
「あんあんあんあん!」
 痛くないのかとソジュンが心配する勢いで、女の乳房が揺れ続ける。これも自分のためなのだとソジュンが豊子の愛情を思ったとき、喜びを伴う快感が腰に込み上げてきて、ソジュンは破裂したように力のある、しかし漏らすような長い射精をした。
 悦びに満たされながらソジュンは思った。不安になる必要もないだろう、なるようになるのだし、この人が俺を見捨てることは有り得ない、と。

更新日:2021-03-28 08:41:45

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