ピアニストの人は、とても音楽的で、

すいこまれていくようなひきかただったが、

そのため、私の音楽とべつべつになってしまって、

ひきにくかった。

それでも2回目、3回目とやっていくとだんだん息があうように

なってきた。3曲全部あうようになるには、

もうちょっと時間が必要だが、

一曲やるごとに、私の演そうをほめてくれたから、

気に入ってくれたのだと思う。

家へ帰ると、母も、ほめてくれて、

ゆっくり体を休めた。

そして、きょうは、いいことがもう1つあった。

「モーツァルトの家」へ行くとちゅう、

1つの教会によっていったのだ。

きょう、うまくひけたのも、

その高いやねと、おごそかなふいんきが、

まだ頭にのこっていたためかもしれなかった。