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精神安定剤

◆5/24(火)

朝5時に目をさましてしまった。

母が心配して、きのうあんなに遠くまでいったことを

かるくなじった。が、きょうは、

ばんそうの人とはじめてあわせる日だったから、

それだけきんちょうもつよかった。

「とてもえらい、大学の先生らしいわね。

がんばってね。今ごろ目がさめちゃったら、

うまくひけないし、外人のお友達もたくさんは

できないわ。ねなさい。

…ねむれない?」

だが、今からどうやってねむろうか。

ホテルのレストランは7時からしかあかない。

私達は、日本から、とてもよくきく精神安定ざいを

もってきていた。私は、テレビをうっすらとみていたが、

その間に、はやくも2時間ほどたってしまった。

とうとうねむれなかったのだ。

もう外は明るく、ねむることもできない。

立ってみたらふらふらする、という、

どうしようもない状態におちこんでしまった。

その上きょうは、ピアノあわせがあるのだ。

そのころになったら、もっとくすりがきいてくるかもしれない。

とりあえず、朝食を食べにいくことにした。

そうすると、少しねむけがさめてきた。

そして、またへやにもどって、

バイオリンのれんしゅうをした。

しばらくして、Uさんから電話がかかってきたので、

すぐさまロビーまでもう1度おりていった。

すると、きのう会った外人さんがいて、

私をだきしめて、キスしてくれた。

私は、外人の風習を知っていたから、

そうされてもおどろかなかった。

やがて、もう1人男の子が来て、

その人に言われて、かるくキスしてくれた。

そして、また1人、美しい、背の高くて、

金髪の女の子が来て、その子も、キスしてくれた。

それから、大人たちもいっしょに、

練習をするホールへ出かけた。

…ずいぶん歩いた。

更新日:2021-03-21 09:19:52

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