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イタリアに着いて

◆5/23(月)

きょうは、とてもつかれているはずなのに、

8時に目をさましてしまった。

起きてみると、母はまだねむっていて、

私がよんでみると、目をこすり、

「あら、もう、おきちゃったの?」

と、びっくりしたように言った。

…しばらくすると、朝食に出かけて、

しんじられないほど、たくさん食べた。

1つには、すきなものを、自分でとってもよいということ、

さらに、ならべてあるものが、日本のものに

ちかかったこと、などが理由だろう。

そして、その後、この件たんとうの外人さんにあって、

きょう1日ピアノあわせもせずに、やすんでいられる

ことをしった。そして、それから、

少しれん習をして、

ほんのちょっとでかけるつもりで、外へ出た。

Uさんも、いっしょだった。

記念のお人形や、たくさんやくそくしてしまったおみやげなど

を買いたかったのだ。

ところが、

なかなかいい店がなくて、ずいぶん遠くまで、

足をのばしてしまった。

イタリアのお人形は、ドレスやかみの毛はとても美しいが、

顔があまりかわいくないのである。

はっと気がついたとき、

バイオリンのS先生がさいごにおっしゃった

ことばを思いだした。

「おわってからは、いくらあそんでもいいけど、

コンクールまでは、おみやげとかいって、

めずらしいからって、あんまりであるかないのよ。

つかれちゃうわよ。」

もう、その時はおそく、

私たちはもうくたくたにつかれてしまっていた。

かえりもタクシーではなく、

歩いて帰ったから、もう、つかれはてて、

ヴァイオリンをれんしゅうできなくなってしまった。

更新日:2021-03-21 09:16:55

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