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初めての飛行機
席は、ふつう席だったが、
Uさんがその中でも一番いい席をとってくれたから、
広々として、気持ちがよかった。
だが、イタリアまでに、13時間もかかると聞いたときには
さすがにびっくりして、Uさんに、
「そんなに長いあいだ、どうやってすごすの?」
ときいたが、Uさんも、
「そうだねえ。何か、トランプとか、くばってくれないのかしら。」
と、首をかしげていた。
やがて、1時間ぐらいたつと、
飛行機が、ゆっくりうごきはじめた。
「車に、ひっぱってもらっているのよ。」
と、Uさんがおしえてくれた。
しばらくして、急に飛行機のアリタリアが、
ものすごいスピードではしりだした。
かと思うと、いつのまにか、
空にうかんでいた。
どんどんあがっていく。
下がおもちゃのように小さく見えたかと思うと、
小さなまどのそとが、
真っ白になってしまった。
「雲の中に入っているんだ!」と思うと、
むねがどきどきした。
それからは、まったく不思議だった。
少しずつ外が明るくなってくると、
雲と雲の間に入った。
そして、また、まどが白くなってしまった。
そして、雲の上にでたときは、
今までよりもっと不思議だった。
下の雲は、もこもこしたところは、
おふとんのようだったが、
厚さの点では、くらべものにならなかった。
その時、スチュワードさんがゲームをもってきてくれた。
それは、いろいろなあそび方ができる本だった。
もけい飛行機をつくったり、チェスのようなことをやったり・・・。
それを全部やると、ひどくたいくつになってしまった。
まず、スチュワードさんやスチュワーデスさんたちが、
まどをしめてしまったので、外が
まったく見えなくなってしまった。
「おひるねをしましょう。」と、彼らは言ったが、
私はちっともねむくなかった。
それでも、1時間ぐらいはねむったけれど、
目がさめてからは、もう、たいくつでしにそうだった。
少したつと、Uさんが目をさましてくれたので、
2人でおしゃべりをした。
母は、イヤホンからながれでる音楽をききながら、
ぐっすりねむっていた。
Uさんがその中でも一番いい席をとってくれたから、
広々として、気持ちがよかった。
だが、イタリアまでに、13時間もかかると聞いたときには
さすがにびっくりして、Uさんに、
「そんなに長いあいだ、どうやってすごすの?」
ときいたが、Uさんも、
「そうだねえ。何か、トランプとか、くばってくれないのかしら。」
と、首をかしげていた。
やがて、1時間ぐらいたつと、
飛行機が、ゆっくりうごきはじめた。
「車に、ひっぱってもらっているのよ。」
と、Uさんがおしえてくれた。
しばらくして、急に飛行機のアリタリアが、
ものすごいスピードではしりだした。
かと思うと、いつのまにか、
空にうかんでいた。
どんどんあがっていく。
下がおもちゃのように小さく見えたかと思うと、
小さなまどのそとが、
真っ白になってしまった。
「雲の中に入っているんだ!」と思うと、
むねがどきどきした。
それからは、まったく不思議だった。
少しずつ外が明るくなってくると、
雲と雲の間に入った。
そして、また、まどが白くなってしまった。
そして、雲の上にでたときは、
今までよりもっと不思議だった。
下の雲は、もこもこしたところは、
おふとんのようだったが、
厚さの点では、くらべものにならなかった。
その時、スチュワードさんがゲームをもってきてくれた。
それは、いろいろなあそび方ができる本だった。
もけい飛行機をつくったり、チェスのようなことをやったり・・・。
それを全部やると、ひどくたいくつになってしまった。
まず、スチュワードさんやスチュワーデスさんたちが、
まどをしめてしまったので、外が
まったく見えなくなってしまった。
「おひるねをしましょう。」と、彼らは言ったが、
私はちっともねむくなかった。
それでも、1時間ぐらいはねむったけれど、
目がさめてからは、もう、たいくつでしにそうだった。
少したつと、Uさんが目をさましてくれたので、
2人でおしゃべりをした。
母は、イヤホンからながれでる音楽をききながら、
ぐっすりねむっていた。
更新日:2021-03-21 09:15:02