公園のベンチ
翌日―
大学の門で呼び止められる
「凜ちゃん」
彼女の頬は少し赤い
「昨日は…。」
無意識に口が謝ろうとする
謝る癖がついたのかもしれない
謝る気ないって言ったの自分なのに
「いいの。叩かれて良かったかもしれない。ありがとう」
「どういうことですか?」
意味が分からない
「彼と別れたよ。爽ちゃんじゃない方ね」
なんとも言えない心境だ
「そうですか。それじゃあ」
カバンからすっと携帯を取り出す
爽平
「もしもし?」
必死で言うんだ
「爽平、良かったね。さっき彼女さんから直接聞いたよ。」
「…」
爽平はだまったまま
更新日:2009-03-01 13:46:43