- 12 / 358 ページ
推理小説家斎藤河澄の事件簿 初回版
何度も原稿用紙を断られ続けて十五社目……「うん、良いね。唯……もっと洗練すれば良く成る。如何だい、市丸出版で働かないか?」漸く通り、待望の小説家デビューを果たした僕。
「え、良いんですか? でも給料は安いんじゃないですか?」
「まあ、其処は何とか保証する。其れでも……月給二十万はちと難しい。其処は勘弁な」
「ですよねえ、でも我が儘は言ってられないよ」
「あ、因みに二度も紹介するけど俺の名前は佐部例盾(サブレ ジュン)さ。宜しくな、斎藤河澄(サイトウ カスミ)君」
「宜しくお願いします……」こうして僕はプロ小説家としてデビューを果たした。
段落を変えて続きを紹介するね。此れが僕の推理小説家デビューでも在るんだよ。如何ゆう訳か、取材の度に次のような事が起こるんだ。最初は在るタピオカ店にて事件発生。
「此奴よ此奴。うちに水を掛けたのは此奴よ!」
「お、俺じゃないぞ。偶々入って来ただけだ……」容疑者は四人、先ずは入って来て直ぐに疑われるのは灰汁似栖螺(アクニ スラ)という定番の冤罪人らしい。悪人面のせいで現場に立ち寄っただけで何度も誤認逮捕される可哀想な人。
「そ、そうだ。此奴が此のコップで其処の幸奈に水を掛けるんだ……」と明らかに水が僅かしか入ってないカップを持つのは被害者伯幸奈(ハック ユキナ)の元旦那でお笑いコンビSOGAのツッコミ担当蘇壁俊義(ソカベ トシヨシ)。
「じ、実は僕がやったんです……」此方は冤罪人でお馴染みに成ってしまう冤罪鋤世(エンザイ スキヨ)。何時も加害妄想が激しくて何度も自首しては即釈放される程に警察に呆れさせられる名誉冤罪リスト。
「きっと犯人は其処の悪人面だな、間違いない……」此方は偶々タピオカ店に立ち寄った警部の島津便(シマヅ ビン)……此れからずっと彼と顔を合わせる奇妙な腐れ縁を感じる迷警部--字に間違いはない。
「な、何か在ったんですか?」
「其処の悪人面がうちに水を掛けたんや!」
「ほ、本当ですか?」
「ち、違うぞ。俺は知らん。入って来ていきなり俺は犯人にされたんだ。本当だ!」
「嘘を吐くんやないで。お前が犯人や、此のコップで俺の元嫁を濡らしたんやろ?」
「ち、違うんだ。僕が犯人なんだ、其処の人のコップを奪って水を掛けたんです!」
「え、良いんですか? でも給料は安いんじゃないですか?」
「まあ、其処は何とか保証する。其れでも……月給二十万はちと難しい。其処は勘弁な」
「ですよねえ、でも我が儘は言ってられないよ」
「あ、因みに二度も紹介するけど俺の名前は佐部例盾(サブレ ジュン)さ。宜しくな、斎藤河澄(サイトウ カスミ)君」
「宜しくお願いします……」こうして僕はプロ小説家としてデビューを果たした。
段落を変えて続きを紹介するね。此れが僕の推理小説家デビューでも在るんだよ。如何ゆう訳か、取材の度に次のような事が起こるんだ。最初は在るタピオカ店にて事件発生。
「此奴よ此奴。うちに水を掛けたのは此奴よ!」
「お、俺じゃないぞ。偶々入って来ただけだ……」容疑者は四人、先ずは入って来て直ぐに疑われるのは灰汁似栖螺(アクニ スラ)という定番の冤罪人らしい。悪人面のせいで現場に立ち寄っただけで何度も誤認逮捕される可哀想な人。
「そ、そうだ。此奴が此のコップで其処の幸奈に水を掛けるんだ……」と明らかに水が僅かしか入ってないカップを持つのは被害者伯幸奈(ハック ユキナ)の元旦那でお笑いコンビSOGAのツッコミ担当蘇壁俊義(ソカベ トシヨシ)。
「じ、実は僕がやったんです……」此方は冤罪人でお馴染みに成ってしまう冤罪鋤世(エンザイ スキヨ)。何時も加害妄想が激しくて何度も自首しては即釈放される程に警察に呆れさせられる名誉冤罪リスト。
「きっと犯人は其処の悪人面だな、間違いない……」此方は偶々タピオカ店に立ち寄った警部の島津便(シマヅ ビン)……此れからずっと彼と顔を合わせる奇妙な腐れ縁を感じる迷警部--字に間違いはない。
「な、何か在ったんですか?」
「其処の悪人面がうちに水を掛けたんや!」
「ほ、本当ですか?」
「ち、違うぞ。俺は知らん。入って来ていきなり俺は犯人にされたんだ。本当だ!」
「嘘を吐くんやないで。お前が犯人や、此のコップで俺の元嫁を濡らしたんやろ?」
「ち、違うんだ。僕が犯人なんだ、其処の人のコップを奪って水を掛けたんです!」
更新日:2021-02-24 05:30:40