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小説

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第1話 少年の名はアーデル

 S・C(ストライフ・センチュリー)2000年1月22日午後11時21分58秒……
 場所はL5。廃棄コロニーマスターピース第7ハッチ付近。其処に佇むはボーア級一隻。其の3番デッキにて。中を覗くと炎が空間を包もうとしている。其の中で唯1人は壁に背凭れながら立ち上がり、佐官と思われる成人男性が倒れているのを確認する。

「ハアハア、だ、大丈夫ですか……少佐殿!」彼は頭と口から血を流す其の男を支えながら次のように確認する。「返事をして下さいいイイ、ホーキンス少佐殿おお!」

 其の男ホーキンスは唯一自らの血が侵入しない左瞼を開ける……「ウウウ、そ、其の声……レワン、伍長、かな? リー、フェイ、少尉、は?」そして、或る人物の確認を促す。

「少尉は、ビームマシンガンの火を浴びて全身を焼き切り、ました!」

「ゲホ……じゃ、じゃあバーガー、准尉、は?」

「リーフェイ少尉に巻き込まれる形で……此の場に生きているのは補欠の自分だけで、在ります!」

「そ、そうか……為らば、君には、此れを必ず、持つよう、に」ホーキンスは左瞼や口と同様に僅かに動く左腕で右脇に挟んだ黒色のタブレットバックに人差し指で指す。「其の、中に、あの、わ、私の目の前、に在る、『ガンダム』、を、『ダミーガンダム』を、動かす権限を、『ガンダムのディスク』を所有、する、権限を、君に、懸ける、ぞ」黒のバックから今度は鮫頭のようなMS用の被り物を着込んだデクスト1の首筋又は下顎に指差しながら次のような言葉で人生に幕を閉じて行く。「ガンダム、保守、主義、の為に、連邦の、勝利の、為に、そ、して、己に課せられた、使命、を果たす、為に、行き、抜け、アーデル、レワン、よぉ……」

「少佐殿おおおお……クソウ、こんなのを機会を得たと喜ぶかああ!」バックの磁石止めを緩めてから中を開けて四角のディスクを取り出すなり、少年アーデルは其れを右手に掴みながら絶叫するのだった!

更新日:2021-02-23 08:59:47

(非公式同人)機動戦役ガンダムF