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小説

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範頼の銀河 対決、其の一

 時代が異なる者同士は決して交わる事がない。だが、其れは今の時代や過去の時代の話。遥か未来の時代では魂問題に一つの結論を出した後だったら其れは在り得るかも知れない。尤も、其の魂が内包する生前の記憶が五割以上正確な物で在るならば……だが。

 現在、源範頼は『銀河統一戦線』が駆る『オーバーマインド』内に侵攻を開始。其処で信じられない光景を目の当たりにする。其れがヘアスタイルを整えて生前と同じくちょび髭をした上に卍の刺繍をしたスーツを着込んだ男と鉢合わせする!

「何奴だ、其方も遥か明日に生まれた者なのか?」

「奇妙奇天烈な喋りをするジャップだな。貴様、わかるぞ……名前は当時総理大臣だったミツマサ・ヨナイだな?」

「はて? 何の話だ? 其れに名乗っておらんぞ。某の名を!」

「じゃあ名乗れ、其処のジャップよ」

「某の名は範頼……役職名はないが、出身は清和源。其方の名を聞きたい!」

「フム、ジャップとは実に不思議過ぎる。ヨウスケ・マツオカもそうだったが其処のノリヨリとやらも訳がわからん。まあ良い、俺はアドルフ・ヒトラーだ。ドイツ労働党の党首にしてドイツの総統を務める者だぞ!」

「実に奇怪な自己紹介だ。独逸? そうとう? まあ良い、其のアドルフ殿とやらは何故に此のオーバーマインドという船にて我々みたいな駆論を使役するのだ?」

「何を言うか? 俺もお前も一般的にはクローンらしいぞ」

「何、アドルフ殿もか……実に奇怪。じゃあ其の独逸労働党という武家なのか仏教集団なのか神道集団なのかわからんが其れも独逸そうとうも某と同じく遥か昨日の置き土産なのか?」

「何と困惑する奴だ。抑々貴様、ジャップじゃないのか!」

「じゃっぷ? 其れも気に成った。何だ、其の呼び名は? 某は日ノ本の武を扱う士だぞ!」

「何と、噂に違わぬジャップの国に伝わるブシ……つまり侍だというのか!」

 ヒトラーにとって武士とは其れ程迄に奇妙奇怪な存在に映るとの事。此れは何も珍しい現象ではない。当時の時代に鑑みればそうゆう反応を取るのは避けて通れない。

更新日:2021-02-17 07:14:25

初心に返って客寄せに作る掌編 その六