- 11 / 40 ページ
8 ちゃんちー、頑張る
「むむむむむむ……」
私の名前はちゃんちー。以前は白魔導士、最近は学者に転職したララフェル。私は悩んでいます。とても、とても、ギミックの予習をしてる時と同じくらい悩んでいます。
「あやかさんとぷこさんをどうにか……仲直り出来ないかなぁ」
そう言いながら、自分の部屋のベッドの上で悩むこと数時間。膝の上で眠っている虎太郎もいつの間にか熟睡していました。
「むむむむむむむ」
けれど、私は悩んでいます。どうにか、あの二人を……どうにか……・
「むむむむむむむーー!」
「ええーい、いい加減にしろ、ちゃんちぃぃぃぃぃ!」
突然、ドアが開いて牧さんが顔を真っ赤にして入ってきた。
「ま、牧さん!? どうしたんですか?」
「どうしたんじゃないよ~! 朝からずっとうめき声みたいに『むむむむ!』って声が聞こえてくるの! 二度寝しようと思ってたけど、寝れないわ!」
「あわわわ、それはすいません……ってそれよりも!」
私は虎太郎を起こさないようにベッドの上に寝かせて、立ち上がった。
「牧さん! このままだと、あやかさんとぷこさん喧嘩したままですよ! あの二人がいないと、とても大罪喰い討伐なんて出来ません!」
「それはそうかもしれないなぁ……しかし、牧川にはなかなか良い案が……」
牧さんも「むむむ」と言いながら考え込んでしまった。あやかさんとぷこさんが喧嘩してから丸二日が経過していた。あれ以来、二人ともジョップ砦に顔を出すことはなかった。
大罪喰いの討伐は個人ではなく、チームでしないと勝ち目はない。ヒーラー同士なら尚更、軽減や回復の打ち合わせをしないといけない。でも、今の二人はお互いに全く顔を合わせていない状況だった。二人と組むヒーラーとして、放っておくわけにはいかなかった。
「牧さん、二人で悩んでいても仕方ないです。ノブさんや他のみんなの意見も聞いてみよう」
「それもそうだな。さっきから思い浮かぶのはデプラスで足場から落下しないことだけだし……」
「む~~~牧さん!」
「冗談だって~。とりあえず行こう」
少しムッとしてしまったけど、牧さんは慌てて謝ったので、良いとした。
身支度を済ませて、私と牧さんはペンダント居住館を出た。
私の名前はちゃんちー。以前は白魔導士、最近は学者に転職したララフェル。私は悩んでいます。とても、とても、ギミックの予習をしてる時と同じくらい悩んでいます。
「あやかさんとぷこさんをどうにか……仲直り出来ないかなぁ」
そう言いながら、自分の部屋のベッドの上で悩むこと数時間。膝の上で眠っている虎太郎もいつの間にか熟睡していました。
「むむむむむむむ」
けれど、私は悩んでいます。どうにか、あの二人を……どうにか……・
「むむむむむむむーー!」
「ええーい、いい加減にしろ、ちゃんちぃぃぃぃぃ!」
突然、ドアが開いて牧さんが顔を真っ赤にして入ってきた。
「ま、牧さん!? どうしたんですか?」
「どうしたんじゃないよ~! 朝からずっとうめき声みたいに『むむむむ!』って声が聞こえてくるの! 二度寝しようと思ってたけど、寝れないわ!」
「あわわわ、それはすいません……ってそれよりも!」
私は虎太郎を起こさないようにベッドの上に寝かせて、立ち上がった。
「牧さん! このままだと、あやかさんとぷこさん喧嘩したままですよ! あの二人がいないと、とても大罪喰い討伐なんて出来ません!」
「それはそうかもしれないなぁ……しかし、牧川にはなかなか良い案が……」
牧さんも「むむむ」と言いながら考え込んでしまった。あやかさんとぷこさんが喧嘩してから丸二日が経過していた。あれ以来、二人ともジョップ砦に顔を出すことはなかった。
大罪喰いの討伐は個人ではなく、チームでしないと勝ち目はない。ヒーラー同士なら尚更、軽減や回復の打ち合わせをしないといけない。でも、今の二人はお互いに全く顔を合わせていない状況だった。二人と組むヒーラーとして、放っておくわけにはいかなかった。
「牧さん、二人で悩んでいても仕方ないです。ノブさんや他のみんなの意見も聞いてみよう」
「それもそうだな。さっきから思い浮かぶのはデプラスで足場から落下しないことだけだし……」
「む~~~牧さん!」
「冗談だって~。とりあえず行こう」
少しムッとしてしまったけど、牧さんは慌てて謝ったので、良いとした。
身支度を済ませて、私と牧さんはペンダント居住館を出た。
更新日:2021-02-03 19:42:44