千夏は朝、ホテルから出て砂浜を散歩した。
　
　爽やかなそよ風と、暖かい太陽光が千夏の心と身体を裸にしていく。
　
　撮影でもないのに・・・、警察に摑まるかもしれないのに・・・、
　
全裸で海岸を歩いた。
　
　裸体にそよ風を当てながら思いふける千夏。
　
千夏　　　「ＡＶ男優も、白馬の王子も対した差はないか！、いっそ、
　
　　　　　レズにでも走ろうかな。」
　
　自転車に乗って目の前から近づいてくる男がいた。
　
知らん男　「こんにちわ。」
　
千夏　　　「こんにちわ。」
　
千夏（心の声）「根性あるねえ、声掛けてくるなんて・・・、でも、面倒臭いわ。」
　
知らん男　「何で裸なの？」
　
千夏　　　「ストリーキングしてるの。」
　
知らん男　「服どうしたの？」
　
千夏　　　「捨てた。」
　
知らん男　「帰れないじゃん。」
　
千夏　　　「じゃ、貴方が服を買ってくれ。」
　
知らん男　「いいよ、僕の家直ぐ側だから付いてきなよ。」
　
　男に付いて行くと、一軒家に付いた。
　
知らん男　「上がって、リラックスしてよ。」
　
　全裸で居間に座らされ、お茶が出てきた。
　
知らん男　「ストリーキング気持ち良かった？」
　
千夏　　　「うん、凄い気持ちいいよ。」
　
知らん男　「危なかったよ、ここお巡りさん巡回してるから。」
　
千夏　　　「別に摑まったって・・・、どうでもいいよ。」
　
知らん男　「これからどうするの？」
　
千夏　　　「さあ、行く先は、あのカモメに聞いてくれる？」
　
　知らん男は、千夏に抱き付き、ＳＥＸを求めた。
　
　千夏は股を広げて、抵抗しなかった。
　
知らん男　「何で、抵抗しないの？」
　
千夏　　　「ＳＥＸしたい気分なの。」
　
　唇を重ねると、長いディープキスになった。
　
　レロレロレロ
　
　乳首を吸い、右手でおっぱいを揉み解し、柔らかさを堪能した。
　
　股間に手を伸ばすと、抵抗なく開く股。
　
千夏　　　「あぁ、」
　
　赤貝の割れ目に直ぐに指が入り、指を上下に激しく動かした。
　
　クチュクチュクチュクチュ！
　
千夏　　　「ああああああああ！」
　
　飛び散る黄金水！
　
千夏　　　「あｔ！、イクー！」
　
　バッー！、と、大量の黄金水を吹き出した。
　
　ぐったりしている千夏をタオルで優しく拭く知らない男。
　
千夏　　　「ねえ、貴方、やらないの？」
　
知らん男　「うん、やらない。」
　
千夏　　　「何で？」
　
知らん男　「やったことないんだ。」
　
千夏　　　「童貞？」
　
知らん男　「うん。」
　
千夏　　　「あんた、年いくつ？」
　
知らん男　「25。」
　
千夏　　　「へー、まだ、若いんだ。」
　
知らん男　「なあ、教えてくれよ、それで、一緒に暮らしてくれ。」
　
千夏　　　「何、冗談言ってんだよ。」
　
　土下座する知らん男。
　
知らん男　「頼む、この通りだ。」
　
知らん男　「俺は貧乏漁師で、生まれてこの方、女性と満足に
　
　　　　　相手して貰ったこともないんだ。」
　
　土下座を辞めない男。
　
千夏　　　「貴方、本気なの？」
　
千夏　　　「私がどういう女だか分ってるの？」
　
知らん男　「本気だ。」
　
　放浪していた千夏は漁師の男と結ばれた。
　
　ＳＥＸは、千夏がリードして教えるのだろう。
　
　不幸な男が一人、幸福を得た瞬間だった。