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エルフの国ルツェリア

 旅に出て12日めの夜、

 『旅の仲間』はエルフの国『ルツェリア』の地に降り立った。

 美しきエルフの女王『レティシア』と『マリオン』姉妹が、

 太古なる森の奥にひっそりと穏やかに佇む、

 エルフたちの桃源郷を治めていた。

 エルフの女王たちは、ささやかな宴を開いて

 『旅の仲間』をもてなした。

 宴の席で、美しき女王姉妹は、

 金のコウモリの魔女『ソワンボワーズ』に、

 自らの肖像画がはめこまれた指輪を、それぞれ贈った。

 『伝説の魔女殿と、誉れ高き御一行の方々よ、

  我らがエルフの里に、ようこそ降り立たれました。

  ささやかなる友情の証として、伝説の魔女殿に、

  エルフの指輪をお贈りいたしましょう。

  助けを必要とするときは、指輪の肖像画をなぞり、

  描かれし私(わたくし)たちこと、

  ルツェリアのエルフの女王の名を呼んでください。

  必ずや、お役に立つことでありましょうぞ。』 

  美しきエルフの里での休息は、いっときの憩いにすぎない。

  魔女『ソワンボワーズ』と仲間たちは、

  美しきエルフの女王たちに別れを告げ、先へと旅路を進めた。

更新日:2020-12-09 18:45:17

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