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飛田新を歩く!

 秋も深まった11月初旬、コロナ禍最中の大阪取材を決行する。以下、「二階堂 新がゆく」の紀行文レポート。   
 大阪取材3日目最終日の11月8日午後、西成区のディープスポット、飛田新地へと向かう。地下鉄堺筋線「動物園前駅」で降り、歩いて目的地の飛田新地を目指す。玉出スーパー前の商店街を通り抜けると、右手に飛田新地の入口北門跡を発見。明治時代、この周辺には大きな池があり、白龍、黒龍、天竜大明神の三つの祠があった。大正時代に飛田新地が築かれるに際して池は埋め立てられ、ここ北門跡に白龍大明神の石碑が建つ。  
 DバッグからiPhoneを取り出し、周囲を撮る。ふと前方を見ると、通りには飛田新地の料亭街が広がる。iPhoneでその通りを撮影していると、「写真は駄目!」と店の中から声がする。やむなくiPhoneをDバッグに仕舞い、日曜日の午後3時過ぎ、歩いて飛田新地の通りを見て回る。  
 大阪市西成区山王3丁目一帯に日本最大級の遊郭が今も「チョンの間」という料亭の形式で碁盤の目のように広がる数メートル幅の通りに全159店の料亭が建ち並ぶ。通称飛田新地と呼ばれる。まだ陽の明るい午後、飛田新地を歩く。白色灯に照らされた白塗りの女たちが座布団やソファーに鎮座し、道行く男たちに微笑みを送る。その横で白い割烹着を着た遣り手婆が「お兄さん、いらっしゃい!いい娘いるよ」と通りを歩く男たちに声を掛ける。  
 和服、セーラー服、コスプレとさまざまな衣裳を着た女たちは何故か皆巨
乳で胸元の開いた服装でアピールする。年齢も20代前半と若く、容姿もAKB48にも負けないアイドル並みのルックス。でも店の奥で招き猫のように鎮座する彼女たちを何人も何人も眺めていると、皆同じような顔に見えてくる。通りを歩く男たちも若い。20代前半の学生風や数人で連れ立って歩く若者のグループも。近くには駐車場もあり、車でやって来る客もいる。冷やかしなのか観光客なのか、ラテン系のブラジル人の数人の男たちが連れ立って通りを歩いているのを見掛けた。最近は飛田新地も外国人客を受け入れていると言われる。








更新日:2020-11-20 19:19:02