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五話 79年前。
ある建物の屋上で人が身投げしようとしていた。
いるんだよな、命を絶つ人って。ああ、俺もそう
だからわかる。俺はしばらくその人を見ていた。
俺もそいつの次に身投げしようと考えていたから、
待っていた。はやく済ませてくれよな。
それにしてもやけに細い男だな。何も食っていな
いのか?めんどうなことはごめんだ、はやくして
くれよ。そしたら、俺がいく前に手だけは合わせ
てやるぜ?だが……そいつは身投げをしようとし
てから何分間もその場から動こうとしないではな
いか。なんだよ?なんなんだ?みかねた俺はそい
つに近づいた。
「何してるんですか?」
そこから下に落ちるんじゃないのか?
と俺は相手の様子をうかがう感じでさらに近寄る。
「だれだ?」
男がこっちを向いたので当たり障りのない距離を
保って答えた。
「通りがかりのただの男です」
近くによったからなのか、男がイケメンと呼ばれ
る分類にはいるのではないかと思わせる美形に見
えた。と同時にみずから死ぬようなたまではない
確信が芽生えた。
「く、来るな!俺は今からここから飛び降りるん
だ!」
さっきから待ってるけど飛び降りそうにないんだ
けどな、くそ、違う建物の屋上にするか。
「悪かった。邪魔はしないから好きにするといい
ですよ」
俺は男にここを譲って他をあたろうと男に背中を
向けた、しかし、男はそれが気に入らなかったみ
たいだった。
「なんで俺みたいなイケメンが死を選ぶのか知り
たくはないのか?」
知りたいかだって?イケメンだって?自分でいう
か?イケメンって!
ってツッコミどころは他にもあるがあえて聞かず
に、理由とやらを聞いてみた。
「なんで死を選ぶんですか?」
男はまた三分くらい沈黙した、が話し出す。
俺はなんとなく理由とやらが、想像できたので飽
き飽きしながら聞いた。
「それは、彼女に違う男ができたんだ」
違う男か。ありきたりだな。でも普通こんなこと
いうだろうか?きっとこの世の最後だから聞いて
欲しいんだろーな、っていうか!!
落ちないのか!?ほんとに!
「くそ!、俺もはやくいきてーよ!」
あ、
ち、
聞かれたか?
戸惑う俺「あなたも死にたいの?」
「あー~、もうそうだよ、悪いか?」
「なんで?」
「なんで?って。理由なんてないさ。死にたいか
ら死にたいのさ」
「ふーん」
「じゃ俺が先に跳ぶは」
「え?いいの?」
「いいの?
っていうか、死ぬ順番なんてないだろ、それに見
たところによると俺のほうが年下っぽい気がする」
「何歳なの?」
「17」
「17?」
「歳なんてどうだっていいだろ?」
「ま、そうだね……」
男は少し悲しい目をした。
その切なそうな顔に危うく見とれるとこだったぜ
!「あ!危ないから!はやくそこをどいて、場所
を変わってくれ」
「うん……でもやっぱり俺が先に行く」
俺が先に行く?
耳をかっぽじってもう一度聞くには堪えがたい、
発言だ。
「……これだけは嫌だったけど……」
俺は諦めたかのように言った。
「一緒に跳ぶか?」
「え?いいの?」
っていうか、同じセリフ前に一度聞いたな、前っ
ていってもさっきだけど……。
一緒に跳んだほうが目的達成できそうじゃん?」
「ははは、そうだね!じゃこっちに来て?」
「あいよ」
俺は男の隣に立った。
ここから足を一歩出せばあの世に行けるはずだ。
俺は男に目で合図して、行こう!と促したが…
なぜか抱き着かれた。
「やっぱりいけない!」
近い!
近い!
距離が近い!
「離れろよ!」
「あ、ごめん!」
俺はなんで意識してしまうんだ?相手は男だぞ。
身長も高いし!
でもなんかカワイイ……
「いいよいいよもーどうでもいいよ。俺は帰る
は……」
「待って!」
男が俺を引き止めたので、なに?
と振り返ると携帯の番号を教えてだと。
それから、名前も。
あと、付き合おうって?
「意味わかっていってます!?」
ある建物の屋上で人が身投げしようとしていた。
いるんだよな、命を絶つ人って。ああ、俺もそう
だからわかる。俺はしばらくその人を見ていた。
俺もそいつの次に身投げしようと考えていたから、
待っていた。はやく済ませてくれよな。
それにしてもやけに細い男だな。何も食っていな
いのか?めんどうなことはごめんだ、はやくして
くれよ。そしたら、俺がいく前に手だけは合わせ
てやるぜ?だが……そいつは身投げをしようとし
てから何分間もその場から動こうとしないではな
いか。なんだよ?なんなんだ?みかねた俺はそい
つに近づいた。
「何してるんですか?」
そこから下に落ちるんじゃないのか?
と俺は相手の様子をうかがう感じでさらに近寄る。
「だれだ?」
男がこっちを向いたので当たり障りのない距離を
保って答えた。
「通りがかりのただの男です」
近くによったからなのか、男がイケメンと呼ばれ
る分類にはいるのではないかと思わせる美形に見
えた。と同時にみずから死ぬようなたまではない
確信が芽生えた。
「く、来るな!俺は今からここから飛び降りるん
だ!」
さっきから待ってるけど飛び降りそうにないんだ
けどな、くそ、違う建物の屋上にするか。
「悪かった。邪魔はしないから好きにするといい
ですよ」
俺は男にここを譲って他をあたろうと男に背中を
向けた、しかし、男はそれが気に入らなかったみ
たいだった。
「なんで俺みたいなイケメンが死を選ぶのか知り
たくはないのか?」
知りたいかだって?イケメンだって?自分でいう
か?イケメンって!
ってツッコミどころは他にもあるがあえて聞かず
に、理由とやらを聞いてみた。
「なんで死を選ぶんですか?」
男はまた三分くらい沈黙した、が話し出す。
俺はなんとなく理由とやらが、想像できたので飽
き飽きしながら聞いた。
「それは、彼女に違う男ができたんだ」
違う男か。ありきたりだな。でも普通こんなこと
いうだろうか?きっとこの世の最後だから聞いて
欲しいんだろーな、っていうか!!
落ちないのか!?ほんとに!
「くそ!、俺もはやくいきてーよ!」
あ、
ち、
聞かれたか?
戸惑う俺「あなたも死にたいの?」
「あー~、もうそうだよ、悪いか?」
「なんで?」
「なんで?って。理由なんてないさ。死にたいか
ら死にたいのさ」
「ふーん」
「じゃ俺が先に跳ぶは」
「え?いいの?」
「いいの?
っていうか、死ぬ順番なんてないだろ、それに見
たところによると俺のほうが年下っぽい気がする」
「何歳なの?」
「17」
「17?」
「歳なんてどうだっていいだろ?」
「ま、そうだね……」
男は少し悲しい目をした。
その切なそうな顔に危うく見とれるとこだったぜ
!「あ!危ないから!はやくそこをどいて、場所
を変わってくれ」
「うん……でもやっぱり俺が先に行く」
俺が先に行く?
耳をかっぽじってもう一度聞くには堪えがたい、
発言だ。
「……これだけは嫌だったけど……」
俺は諦めたかのように言った。
「一緒に跳ぶか?」
「え?いいの?」
っていうか、同じセリフ前に一度聞いたな、前っ
ていってもさっきだけど……。
一緒に跳んだほうが目的達成できそうじゃん?」
「ははは、そうだね!じゃこっちに来て?」
「あいよ」
俺は男の隣に立った。
ここから足を一歩出せばあの世に行けるはずだ。
俺は男に目で合図して、行こう!と促したが…
なぜか抱き着かれた。
「やっぱりいけない!」
近い!
近い!
距離が近い!
「離れろよ!」
「あ、ごめん!」
俺はなんで意識してしまうんだ?相手は男だぞ。
身長も高いし!
でもなんかカワイイ……
「いいよいいよもーどうでもいいよ。俺は帰る
は……」
「待って!」
男が俺を引き止めたので、なに?
と振り返ると携帯の番号を教えてだと。
それから、名前も。
あと、付き合おうって?
「意味わかっていってます!?」
更新日:2020-10-12 18:59:31