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三話



「いいから私と一緒に来て」と女の子は俺の手を
引っ張った。どう見ても俺より年下に見える。そ
れになんで俺の味方(同類)?っなんだ?
「あなたは」と女の子
は話し始めた。「あなたには特種能力が秘められ
ているの。そのことに政府はまだ気づいていない
。だから君は世界を変えられるカギ。とても貴重
な存在なの。だから私はあなたを」
「ちょっと待った!」と俺。
「いいから聞いて。私はあなたを導く使命がある。
信じられないかもしれないけど…。この世界を救
うにはあなたが必要なの!」
「特種能力がある?俺に?世界を救う?
新手の詐欺か君は?この世界は恋愛が禁止されて
いるんだぞ。女はこの世界に居てはいけないと」
「授業で習ったのね?」
「はい?」
「じゃああなたは不思議に思わないの?なんで女
だけこの世界から排除されているのか。授業じゃ
そこまでは教えてくれるわけないわね?それに、
あなたは卵から産まれたんじゃないわ」★1

★1(え?俺、卵から産まれたんじゃないの!?
じゃ何から産まれるのさ?!)




更新日:2020-10-10 22:57:33

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