官能小説

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俺は駅前で友達と待ち合わせをしていた。
友達に本当のことを言うため、この日のために、一週間前から予定していた。
しかし、予定というものは崩れるものなのか?


「ちょっとそこの君?」
「君?俺のこと?」
っと一瞬わからなかったが、そっか、今、俺、男性中だった事に気づき「あ」という間抜けな声が口から出た。「いいかしら?」
っといいながら声をかけてきたのは、小柄な女だった。

年齢は、たぶん、二十歳すぎかな?

もしかしたら同い年かもしれない。女は言った。
「これから何か予定ある?」

俺はこれから大事な予定があることを知っていないだろう女を無視した。
女は「なによ?無視しなくたっていいじゃない?」
俺の腕に自分の腕をからませてきた。



見て取れるに女は酒に、酔っているようだ。
めんどうなことになったな。と思うと、俺の横で女が急に泣き出してしまった。これじゃまるで俺がこの女を泣かした犯人になるんじゃない。か?

と周りの目を気にした。

仕方ない…
人目のない場所に行く必要があると思って
「わかったから、どこか行こう」

っと言って女の腕をくんだまま歩きだした。どこか行こうにもどうしたらいいのかわからないまま歩いていると。女がこっちこっちと誘導した。

俺は早く女が泣き止んでくれたらすぐにでも女を置いて友達のところに行こうと考えていた。だって待ち合わせまであと10分だったからだ。

「私ここから家まで遠いの、だからホテルで休むことにするから、そこまで連れて行って欲しいの、この通り酔っているし」っと、やっと、

泣きやんだのかと思うと、そう女が口にした。俺は「どこのホテル?」
と聞くと、女は「目の前」と答えた。

更新日:2020-08-13 06:01:12

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