官能小説

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10 あの後



愛は「マリが隠していることは前から知っていたわ」

「え?うそ?そんな?」
「嘘じゃないは、本当よ?」
「いつも一か月に一回学校を休むなんて変じゃない?」

「いつ知ったの?」
「そうね?確信を得たのは、駅前で、私を待ってるマリの姿を見て思ったわ」
「俺より先に駅前に居たの?」

「ええ」
「なぜ声をかけてくれなかったの?」
「マリが女にからまれていたから声をかけずらかったわ」
それに、愛は「真実をしるのが怖いけど、あの後なにがあったの?」

俺が例のあの女を孕ませたことをマリはもう気づいてる?そう悟った俺は、
「ごめん。愛。俺。寝取られたんだ!」
「そんなことを聞いてるんじゃないわ、あの人のお腹にいるのは、マリの子なの?」俺は「たぶん」

と言って泣いた。そして、こう付け足した。「ごめん、愛、ほんとは、俺」
バシン!俺のほほに痛みが走った。愛が俺のほほをにビンタをしたんだ。
俺は、愛からすぐに離れ、愛の家から逃げ出した。そのあとを追いかけてくる愛。「なんで、逃げるのよ」と言って、腕をつかまれた。
「どうしようもなかった。言い訳に聞こえるかもしれないけど、何かの薬を飲まされて、起きたら夜の11時だった。

自分が何をしたかも、何をされたかもわからなかったし、ましてや子供なんて。ありえないよ!あの日は、大事な日だった。大事な日だったんだ!!」愛は、「大事な日?」
俺は愛に言った。「君のことが好きだ、こんなタイミングでいうなんて変かもしれないけど、俺は愛が好きだ」

愛のきょとんとした真ん丸の目。それがすぐにさすような目線に変わった。「だったら自分の身ぐらい自分んで守りなさいよ!男でしょ?孕んだ子はどうするつもりよ?」
「わからない。ほんとに俺の子かもわからないよ。勝手に例の女が嘘を言っている可能性だってあるわけだ。っていうか俺は男じゃないし」

愛は「そっか。」と言って「はっきりさせるには例の女に聞くしかないんだわ」と言った。







更新日:2020-08-13 07:38:31

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